授乳中の赤ちゃんの症状 PR

母乳のホルモンが高い!ホルモン剤の影響は安全なの?

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この記事では、母乳に関わるホルモンや母乳へのホルモン剤の影響、そして安全性について解説していきます。

もしあなたが、母乳分泌に関わるホルモン、ホルモン異常、授乳中のホルモン剤の内服などについて興味がある場合は、ぜひ読み進めてくださいね。

 

産後は妊娠中のホルモンバランスから大きく変動し、ママの身体には様々な変化が起こります。

これは授乳や赤ちゃんの育児のために必要なものなのですが、一方でママの身体には様々な不快な症状も起こりますよね。

産後のホルモンについて詳細にお伝えしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

母乳のホルモンが高いのは?高ければ高いほどいいの?

母乳のホルモンが高いのは?高ければ高いほどいいの?

母乳を分泌するホルモンは、主にオキシトシンとプロラクチンという2種類のホルモンです。

オキシトシン‥射乳反射を引き起こすホルモン

プロラクチン‥母乳の分泌を維持するホルモン

それ以外にも、副腎という場所から出る糖質コルチコイドやインスリンというホルモンなど様々なホルモンが母乳の分泌に影響しています。

 

授乳をしないとプロラクチンというホルモンの値が下がってしまい、母乳の分泌は少なくなっていきます。

特に夜の母乳がプロラクチンを維持しやすいため、夜間も母乳を続けることが母乳分泌を維持させるポイントになります。

つまり、授乳をしないと減っていく2種類のホルモンを、授乳をし維持することが母乳育児をする上で大切です。

ですから授乳中は高くなるのが当然ですから、高いことが問題になることは少ないです。

岬(みさき)
岬(みさき)
授乳中は母乳のホルモンの値が高いのは当然のことなんですね。

 

しかし以下の原因などで、極まれにホルモン値が異常に高くなる場合もあります。

・プロラクチン異常分泌症(高プロラクチン血症)

・下垂体腺腫瘍などの病変

・甲状腺機能低下症・腎不全

・薬の副作用(一部の薬のみ)

 

これらが原因でホルモン異常が起こると、母乳分泌が増えすぎてしまうことがあります。

母乳の分泌が異常に多い(母乳分泌過多)のでは…と悩まれる場合は、病院に相談してみるといいでしょう。

しかし、母乳分泌過多は個人差や赤ちゃんと母乳分泌のバランスが合わないこと、過剰な搾乳などが原因であることがほとんどです。

基本的には、助産師などに相談しながら対応していくことになります。

ねね先生
ねね先生
母乳分泌が多すぎて辛い場合は、まずは病院や助産院で相談してみるといいわよ。

 

 

母乳のホルモンって?バランスの取り方は?

母乳のホルモンって?バランスの取り方は?

先ほどお伝えしたように、母乳のためのホルモンは授乳を頻回に行って、赤ちゃんに乳首を吸ってもらうことで維持できます。

そして、離乳食が進んで少しずつ母乳の量が減ってくることで、自然とホルモンが少なくなり卒乳に向かっていきます。

基本的に月齢が進むにつれて授乳の間隔はあいていきますが、母乳の量を増やすために一時的に赤ちゃんが頻繁におっぱいを欲しがるようになったり、夜泣きなどが起こる時期に一時的に頻繁におっぱいを欲しがることもあります。

こういったことがありながらも、少しずつ赤ちゃんの成長とともに授乳も変化していき、ホルモンも変化していきますので、あまりホルモンバランスの取り方を意識する必要はありません。

ねね先生
ねね先生
つまり、ママがバランスを取ろうと思って取れるものではないのよ!

赤ちゃんに合わせた母乳育児を行っていきましょう。

 

一方で、産後のホルモンバランスの変化は、ママをイライラさせたり気分を落ち込ませてしまうことがあります。

しかし、これは産後のホルモンの変動であるため仕方ありません。

睡眠時間をしっかり取りご主人や周りのご家族に頼り、疲れをため込まないようにしましょう。

中には産後のホルモンの影響で、産後うつになってしまうママもいます。

無理はしないように、周りに助けを求めながら過ごしてくださいね。

ねね先生
ねね先生
産後はホルモンの変動がとても大きいの。
そんな時期に無理してしまうと、産後うつになってしまうこともあるのよ。
無理は禁物よ!

 

 

ホルモン剤の母乳への影響は?メリットデメリットは?

ホルモン剤の母乳への影響は?メリットデメリットは?

産後に飲む可能性のある女性ホルモン剤は、ピルでしょう。

ピルは避妊方法としてメジャーになってきているので、産後ピルの内服を考えている方もおられるかもしれません。

 

ピルは授乳しなければ産後3週間から使用できますが、授乳中であれば基本的に使用できません。

母乳分泌への移行や赤ちゃんへの副作用は問題ないとのことで、内服中も授乳可能としている専門家もいるのですが、影響が確実に解明されていないため避けたほうが良いとしていることが多いです。

 

また、ホルモンの影響で母乳の分泌が悪くなったり、母乳の風味が変わることで赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなっていまうこともあります。

ですから本格的に授乳している間は使用を控えたほうが良いでしょう。

 

ピルのメリットは、以下のようなママの身体への影響です。

婦人科がん(子宮体がんや卵巣がん)や大腸がんのリスクが減る

予期せぬ妊娠を避けられる

月経困難症の軽減

 

もちろん副作用もありますから、医師と相談してから使用するかどうかを決めるようにしましょう。

ピルを考えておられる場合は、卒乳の時期などと合わせて考えてみてくださいね。

 

 

今回のまとめ

 

今回は、母乳のホルモンバランスや母乳へのホルモン剤の影響、そして安全性について解説してきました。

 

母乳を分泌させるホルモンは、赤ちゃんに乳首を吸われること、頻繁に授乳することで維持されます。

特に産後1~2週間の頻回授乳が重要ですから、まずはいっぱい赤ちゃんに吸ってもらうことを頑張ってくださいね。

一方で、産後はホルモンバランスにより精神的に不安定になりやすい時期です。

無理をせずに周りにたくさん頼って育児をしていきましょう。

 

また産後のピルの内服は卒乳の時期に合わせて考えるようにし、授乳中の内服は避けるようにしてくださいね。

少しでも母乳育児を目指すママの参考になれば嬉しいです。

ABOUT ME
かおりさん
助産師・保健師・看護師の免許を持っています。 総合病院の産婦人科病棟で5年勤務し、現在は産科クリニックで勤務しています。保健センターで勤務した経験もあるので、幅広い視野で妊娠中~育児中のお母さんをサポートしたいと思っています。