この記事では、授乳中にゲップが出る原因について、ゲップが臭い場合の理由や、ゲップをして泣くときはどういうサインなのかについて詳しく説明していきます。
初めての赤ちゃんのお世話は、戸惑うことやわからないことがとても多いです^^;
簡単に見えて、なかなか難しいのが授乳をした後のゲップではないでしょうか?
「授乳の後はゲップをさせてください」と病院で教わっても、
- なぜゲップをさせる必要があるのか?
- どうしてゲップが出るのか?
など知らないのではないでしょうか?
今回の内容を読んでいくと、赤ちゃんのための知識も増えますし、げっぷのさせ方もわかります☆
知っているようで意外と知らないゲップについて、ぜひ1つの知識として覚えておいてくださいね^^
授乳中にゲップが出る仕組みとは?赤ちゃんが出やすい理由はこれ!
まずは、授乳の後にどうしてゲップをさせる必要があるのかについてお話していきます☆
食道(母乳を飲みこんでから胃の中に入るまでの通り道)と胃のつなぎ目には噴門(ふんもん)があります。
噴門=胃の入り口だと考えてください。
この噴門(ふんもん)にある筋肉がギュッとしまることで、食べ物が出てこないようになっています。
そして、胃の中に食べ物や空気がたまって胃の中の圧が強くなると、噴門が広がって胃にたまった空気が押し出すことでゲップが出るという仕組みになっています。
赤ちゃんがゲップが出やすい理由は、赤ちゃんの噴門にある筋肉の力が弱いので、胃の入り口のしまりも弱くなっています。
そのため、赤ちゃんは大人よりも簡単にゲップが出る仕組みになっています。
赤ちゃんにげっぷをさせる必要がある!その理由は何?
次に、なぜ赤ちゃんにゲップをさせる必要があるのかについてお話していきます。
なせゲップをさせる必要があるのかというと、赤ちゃんは母乳を飲むときに空気も一緒に飲みこんでしまうからです。
特に新生児(産まれて4週間以内の赤ちゃん)はまだ吸い方が上手ではないので、空気を飲みこみやすくなっています。
胃の中に入ってしまった空気の量が多くなると、胃が圧迫されるので母乳を吐きやすくなります。
そのため授乳後にゲップをさせて、母乳の吐き戻しを少なくしてあげることが必要になるのです。
赤ちゃんにとってはゲップは意味があることよ。
赤ちゃんの吐き戻しについてや、吐く時の対処法、赤ちゃんの胃の特徴についてはこちらで詳しく説明しています↓
授乳中のゲップが臭いのは?どんなサイン?
母乳やミルクしか飲んでいないのに、どうして赤ちゃんのゲップや口の臭いが気になるか不思議に思ったことはありませんか?
結論からいうと、まだ歯が生えていない赤ちゃんのゲップの臭いが気になったとしても、それは問題のない場合がほとんどなので安心してください。
赤ちゃんのゲップの臭いは胃の中の問題ではなく、口の中の汚れや乾燥で強くなることがあります。
母乳を飲んでいる赤ちゃんの舌が白くなっていることがありますよね?
この状態が長く続くと、ゲップや口の中の臭いの原因になることがあります。
あまり気にする必要はないのですが、どうしても気になる場合は、濡らしたガーゼで舌をなぞるなどのケアをしてあげるといいでしょう。
しかし、完全に白い部分を取り除くことは難しいですし、赤ちゃんの口の中を傷つける原因にもなるので、ゴシゴシと無理やりとらないようにしてあげましょう。
赤ちゃんも口の中が乾燥するって本当?その原因は?
実は赤ちゃんの口の中も乾燥することがあります。
そして、口の中が乾燥することで、ゲップの臭いや口の中の臭いが強く感じる場合もあります。
風邪などで鼻がつまって口で呼吸をしていると、口の中が乾燥して、口の中を守る唾液(だえき)の量が減ってしまうことがあります。
唾液の量が減ると口の中で菌が繁殖しやすくなるので、ゲップや口の中の臭いが強くなることもあります。
知らなかった!唾液の大切な働きって?
赤ちゃんはよだれがとても多いですよね?
それは赤ちゃんの体を守るためにとても大切な働きをしているので、たくさん分泌されているからです。
唾液にはいろいろな働きがあります。
食べ物の消化をしたり、お口の中で菌が増えるのを防いだり、口の中を乾燥から守ったりと、口の中の環境を整える働きをしています。
赤ちゃんのゲップの臭いや口の臭い強いと感じたら、まずは
- 口の中をきれいにする
- 鼻づまりを取ってあげて、口の中の乾燥を予防してあげる
など、ママにできる予防法から始めてみましょう。
それでもゲップや口の臭いが気になるときは、小児科で相談してみるといいでしょう。
授乳中にゲップして泣くのは?どうすればいい?
赤ちゃんがゲップをするときに泣いてしまってびっくりしたということはありませんか?
赤ちゃんはゲップそのものをすることがしんどいということはありません。
では、どうして泣いてしまったのでしょう?
それには、次のような原因が考えられます。
- お腹の中にガスがたまったことで、お腹が張っている
- 便秘でお腹に違和感がある。
などのおなかの調子が悪い場合にも泣いてしまう場合があります。
この場合の対処法は、
- 抱き上げてゲップをさせてあげる
- 一日以上便が出ていないときは綿棒刺激や、お腹のマッサージをする
などをしてあげましょう。
赤ちゃんの便秘についてや、おならの匂いについてはこちらで詳しく説明しています。
授乳中の赤ちゃんにとってゲップは大切!
今回は、授乳中にゲップが出る原因・ゲップが臭い理由・ゲップをして泣く理由についてご紹介しました。
ゲップは胃にたまった空気を押し出すために出るもので、赤ちゃんの母乳の吐き戻しを少なくするために必要です。
そして、赤ちゃんのゲップの臭いが強いと感じたら、口の中をきれいにしたり、口の中の乾燥を予防してあげるために、口の中をガーゼなどで優しく拭き取ってあげましょう。
ゲップをしたときに泣くことがあれば、お腹の中にガスがたまってお腹が張っている可能性もあります。
この場合は、ゲップをさせてあげたり、便秘の予防法を行ってみましょう。