この記事では、母乳マッサージのとき、クリーム・ホホバオイル・ワセリン・ベビーオイルでは何がいいのか、蒸しタオルが必要な理由について詳しくご説明します。
もしあなたが、自分でマッサージをする時にクリームやオイルを使うと良いと聞いたことがあるけれど、どのようなものが良いのか、選び方を知りたい場合は、ぜひ読んでみてくださいね。
乳頭のお手入れに使うクリームやオイルは、どのようなものがいいのでしょうか。
赤ちゃんへの安全性も考えて、より良いものを選びたいですよね。
さらに、母乳マッサージの時に蒸しタオルを使うと良い理由についても詳しく解説していますので、ぜひクリームやオイルと合わせて挑戦してみてくださいね!
母乳マッサージが「やらなければいけないもの」から「やりたいもの」に変わるように、色々な種類の中から、あなたに合うものを見つけられるといいですね。
母乳マッサージが楽しくなるようなお手伝いができれば幸いです。
母乳マッサージをクリームで?
まずは母乳マッサージに使えるクリームについてみてみましょう。
母乳マッサージの中でも、乳頭のマッサージをするときには、クリームやオイルなどを使うように指導されます。
では、クリームを塗ると何が良いのでしょうか?
クリームは肌なじみがよく、保湿効果があります。
肌なじみが良いと、滑りにくくなり、マッサージをしやすくなります。
さらに、ホルモンの影響で乳首は乾燥しやすいので、クリームで保湿することで乳首を保護することもできます。
それによって、授乳中に起こる乳頭トラブル(乳頭が切れるなど)を予防する効果もあります。
しかし、クリームといっても、市販のボディークリームから乳頭ケア専用のクリームまで、たくさんの種類がありますよね。
では、どのようなクリームが良いのでしょうか?
普通のボディークリームでも保湿されるので良いような気もしますが、乳首は赤ちゃんが口に入れるところなので、口に入っても安全なものがいいですよね。
そこで乳頭のマッサージをするときにおすすめなのが、乳頭ケアクリームです。
乳頭ケアクリームとは乳首ケア専用のクリームのことで、様々な商品が発売されています。
マッサージのときに使うだけではなく、授乳後に塗ることで乳首の切り傷、痛みの予防・治癒にも効果があります。
乳首ケア専用なので赤ちゃんが口に入れても安全ですが、中には拭き取りが必要な商品もあるので、使用上の注意をよく読んでくださいね。
乳首ケアクリームには次のような商品があります。
しかし乳首ケアクリームは他のオイルなどに比べて、やや高価です。
ですから、産前のケアの時には、普段使っているクリームや妊娠線予防用に使っているクリームなどを使っても構わないでしょう。
もちろん産後に普通のクリームを使用しても、しっかりと拭き取れば大丈夫ですが、赤ちゃんの口に入るところなので、安全に十分注意して使うようにしてくださいね^^
母乳マッサージはホホバオイルがいい?
先程はクリームについてご紹介しましたが、ここではオイル、中でもホホバオイルについてみてみましょう。
ホホバオイルという名前を、シャンプーやリンスのCMなどで聞いたことはありませんか?
かなり身近なオイルです。
ホホバオイルとは?
「ホホバ」という植物の種子からとれる高品質の油です。
ホホバオイルは伸びが良く、人肌になじむ植物性のオイルです。
ホホバオイルは、保湿性が高い上に、伸びが良くなじみやすいので美容液などに使われているのはもちろん、乳頭のマッサージにもよく使われます。
植物性なので、赤ちゃんが口に入れても大丈夫なものが多く安心です。
ですからそのまま口に入れても大丈夫ですが、赤ちゃんに合わないこともあるので、念のために拭き取ることをおすすめします。
ちなみに、ホホバオイルにも種類があります。
できれば未精製のホホバオイルを選びましょう。
未精製、つまり加工されていないものは、ゴールド色をしています。
精製されたものは透明になっていますので、確認してから選びましょう。
ですからマッサージに使う時には、より高品質で安全性も高いゴールドのホホバオイルを選ぶことをおすすめします^^
ママの顔や乳首以外の身体にも使えるわよ。
母乳マッサージはワセリンで?
あなたはお肌の保湿を目的に、クリームやオイルを塗る以外に、ワセリンを使ったことはありませんか?
ワセリンは油分でコーティングするため保護する効果が強く、刺激から肌を守ってくれます。
安全性も高く、医師により処方される軟膏や、市販の保湿剤としてもたくさんの種類があります。
ですからかなり身近で、比較的安い値段で手に入れることができるので手軽ですよね。
ワセリンで乳頭マッサージしやすければ、安全なものですから使用可能です。
しかし、ワセリンを乳頭マッサージに使った後に授乳する場合は、ぬるぬるしていると赤ちゃんが吸いつきにくくなってしまいますから、ふき取ってから授乳してくださいね。
また、ワセリンはママの肌だけでなく、赤ちゃんの肌にも使え安全性の高いものです。
ですから、母乳マッサージの他に、赤ちゃんのおしりかぶれや乳児湿疹などにも効果が期待できるので、合わせて使っても良いでしょう。
母乳マッサージはベビーオイルは?
さらにここからは、ベビーオイルについてもご紹介しましょう。
ベビーオイルは赤ちゃん用品としても目にする機会も多いですね。
ベビーオイルは、多くのものに原材料がミネラルオイルと書かれています。
このミネラルオイルは鉱物油なので、植物性のものとは違います。
鉱物油とは?
石油から精製し、不純物を取り除いた純度の高い油です。
鉱物油は皮膚に浸透しにくいので、皮膚になじみにくくマッサージをすると滑りやすくなります。
そのため、母乳マッサージには不向きです。
鉱物油は保湿力が高いため、おむつかぶれなどの皮膚を保護する目的には有効なものなのです。
乳頭マッサージに使うオイルを選ぶ時には、肌なじみが良く、伸びやすく、安全なオイルを選ぶといいです。
安全性が高く、肌なじみが良いのは植物性のオイルです。
そのため、乳頭マッサージには、植物性のオイルを選ぶことをおすすめします。
母乳マッサージに蒸しタオルは?必要な理由は?
ここまではクリームやオイルなどについて解説してきましたが、ここからは母乳マッサージでの蒸しタオルの使用についてご紹介します。
母乳マッサージで蒸しタオル?と疑問に感じるかもしれません。
助産院などで母乳マッサージを受ける場合には蒸しタオルを使うことが多いのですが、ご存じでしたか?
では蒸しタオルが良い理由について見てみましょう。
- 乳房の血流が良くなるから
- 乳房を温めると柔らかくなるから
母乳マッサージには乳房の血流を良くして、母乳の出を促す効果がありますが、蒸しタオルを使い乳房を温めると、さらに血流が良くなり、より効果が期待できます。
乳房の硬さは母乳の出と関係があり、母乳がよく出る乳房は柔らかいです。
お乳は温めてあげることが大切なのです。
ただし乳房の張りが強いときに温めると、より張って辛くなってしまうことがありますので注意してくださいね。
ただし自分で蒸しタオルを使いながら母乳マッサージことは難しいと思いますので、自分でできる方法についてお伝えします。
それは授乳前に蒸しタオルで温めることです。
授乳前に温めると、循環が良くなり授乳時の母乳の出がよくなります。
10分前後で構いませんので、温めてみてください。
そして、その後乳頭のマッサージで乳頭を柔らかくして授乳すると、より効果的ですよ。
今回のまとめ
今回は、母乳マッサージのとき、クリーム・ホホバオイル・ワセリン・ベビーオイルでは何が良いのか、蒸しタオルが必要な理由について詳しくご説明しました。
それぞれ良いところがあるので、クリームやオイルを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
母乳の分泌を良くするために、蒸しタオルで乳房の循環を良くすることもおすすめです。
もちろん、産後は育児だけでも大変なので、無理のない範囲で行ってくださいね^^