今回の記事では、母乳マッサージに保険がきくのか、医療費控除の申請はできるのかについて、さらに母乳マッサージは痛いのか、もし下手な人にあたってしまったときの対処法についても併せてご紹介していきます。
もしあなたが、助産院や助産師外来での費用や医療費控除について、母乳マッサージの詳細について興味がある場合は、ぜひ読み進めてくださいね。
あなたが母乳マッサージに通いたくなったとき、お金のことや施術の痛みなどが気になりませんか?
私が母乳マッサージに通いたいと思い、調べていた時も
「毎回の金額が高いと続けられないかも…」
「施術してもらうとき激痛だったらどうしよう…毎回痛いと続けられないかも」
という気持ちがあり、通うかどうか迷いました。
母乳マッサージを何度も受けることになったとき、医療保険の対象になるのか、また医療保険適用外の場合に、医療費控除は出来るのかを最初に知っておけば、あとあと安心です^^
また、母乳マッサージの痛みが普通はどの程度なのか知っておき、万が一痛くて苦痛が強いときにどうしたらいいか対応できると良いですよね。
上手か下手かで痛みの程度が変わるような「個人差がある」施術なら、上手な人の助産師に受けたいと誰もが思うものです。
母乳マッサージは複数回通うことになるので、お金と痛みに関するこの記事をぜひ参考にしてくださいね^^
母乳マッサージで保険は?適用されるの?
母乳マッサージに保険が使えるかどうか、毎回通うとなるととても気になるところですよね。
結論から言うと、母乳マッサージは原則、医療保険は使えず自己負担となります。
「病気」だという医師の診断がないと保険適用にならないからです。
ですから、乳腺炎などの診断があり、医師の診察を受けた場合や薬を処方された場合、また医師の指示で母乳マッサージが必要とされた場合は、保険適応となる場合もあります。
乳腺炎であれば必ず保険適用になる!わけではありませんので、病院で確認してくださいね。
母乳マッサージを受ける時は、念のため必ず保険証を持参しておきましょう。
また母乳マッサージの料金については、自由診療となるためそれぞれの病院で異なります。
お金も大切なポイントですから、そちらも事前にしっかりと確認して、納得して受診するようにしましょう。
詳しいことは↓の記事に書いてありますので、併せて読んで頂ければと思います。
母乳マッサージで医療費控除は?対象になる?申請の仕方は?
先ほどお伝えしたように、母乳マッサージは原則医療保険の対象外なのですが、少しでもお金が返ってくるような方法があるとありがたいですよね。
そこで本節では、母乳マッサージは医療費控除になるのか?について説明していきます。
実は母乳マッサージでかかった費用は医療費控除の対象になります。
それでは、医療費控除が受けられる条件や申請方法についてもお伝えしていきます。
母乳マッサージが医療費控除になる条件
医療費控除は、基本的には医療費が生計を一緒にしている家族で自己負担額が10万円を超えないと申請ができません。
- 収入によっては、10万円を切っていても対象となる場合があります。
- 自己負担額なので、健康保険から支給される高額療養費や出産育児一時金、生命保険から支払われる保険金などは差し引いて考えます。
つまり、ご自身と夫や子どもにかかった治療費の自己負担額が、1月1日~12月31日までの1年間で合計10万円を超える場合に申請できます。
詳しくは国税庁のホームページで申告できる金額かどうか確認をしてみて下さい。
また近くに税務署があればそちらでも確認できますよ。
参考:国税庁公式HP
母乳マッサージの金額を医療費控除するときの方法
医療費控除は、年度末の確定申告で申請します。
医療費控除を受けたい場合は、確定申告をしなければいけません。
そうしないと、医療費控除は受けられないのですね。
そうしないと、お金は返ってこないわ!
自営業の場合、普段から確定申告をしておられるので、一緒に医療費控除の申請も行います。
一方で会社員の場合は、会社での年末調整で済むことがほとんどですから、確定申告に慣れていない方も多いでしょう。
そこで、確定申告の方法についても簡単にご説明しておきます。
まず確定申告に必要な書類は以下の通りです。
- 確定申告書(ネットのe-taxを使えば、この書類に直接ネット上で入力して印刷できます。)
- 医療費の明細書(手書きのものでも、Excelで作成後プリントアウトしたものでも可、e-taxを使えば同時にできます。)
- 医療費の領収書(母乳マッサージの領収書)
- 勤務先で年末調整後にもらう源泉徴収票
この上記の4つを揃えたら申告が可能です。
平成29年度から領収書を添付しない代わりに「医療費の明細書」を作成する、あるいは健康保険組合等から発行された「医療費のお知らせ」を添付すればOKになりました^^
ご存知だと思いますが、確定申告するには「源泉徴収票」が必ず必要ですから、受け取ったら大切に保管しておきましょう。
では早速確定申告の流れをご説明していきます。
確定申告の流れ
1、入手した確定申告書に、必要事項を記載(またはe-taxで入力)します。
2、確定申告期間内に税務署など確定申告を受け付けているところに、必要書類を持参または郵送します。
期間が過ぎていても申告は可能です。
医療費控除は過去5年までなら、さかのぼって申請できるからです。
もし、さかのぼって申請する場合は、マイナンバーが不要であったり、医療費のお知らせでは申請できなかったりと、今現在の条件と多少異なりますから、詳しくは申請する税務署に確認しましょう。
3、後日確定申告の結果が税務署より郵送され、指定口座へ入金されます。
以上の流れとなります。
持参する場合は、税務署の他に確定申告の期間中には大きな会場などでも受け付けていますので、お近くの会場を確認してみてください。
ちなみに会場でも書類は作成できますが、かなり混んでいて2~3時間待つことも多いです。
赤ちゃんがいる場合はなかなか長時間の外出は難しいでしょうから、自宅で確定申告の書類を作成しておくことをおすすめします。
私自身も確定申告をしたことはありますが、初めてでもe-taxを使えば簡単に必要事項を入力するだけで出来ました^^
先に書類を作成して持参すると、会場や税務署で渡すだけなので約10分ほどで終わりますよ。
さらにここで、母乳マッサージ以外に医療費控除の対象となるものを紹介していきます。
一緒に申請することとなりますから参考にしてくださいね。
妊活・不妊治療
- 不妊治療の費用
- 人工授精の費用
- 交通費(電車・バスなどの公共交通機関のみ)
妊娠中
- 妊婦定期健診の費用
- 交通費(電車・バスなどの公共交通機関のみ)
- 妊娠悪阻や切迫早産などの入院費(自己負担分があれば)
出産・入院・産後
- 高額療養費や出産一時金は差し引いた額の分娩費・入院費(入院中の食事代も含む)
- 赤ちゃんの入院費
- 産後1ヶ月健診の費用
- 母乳マッサージの費用(乳腺炎などの治療目的)
今回は、妊娠出産に関連するものに限って書いています。
以上が対象なりますので、該当するものがあれば一緒に申請内容に入れましょう。
申請に抜けがないように、領収書等は必ず保管しておいてくださいね。
医療費控除の対象は、病気に関連したものだけなので、入院中の差額ベッド代や衛生用品(あかちゃんのおしめなど)などは含まれせん。
また、妊婦健診の無料券や赤ちゃんの健診の無料券などを使った場合も、当然該当しません。
また乳児の予防接種も含まれませんので覚えておきましょう。
また1月スタートで12月31日までなので、妊婦健診も前年に受けたものは計算の時に含まれないということも覚えておきましょう。
母乳マッサージでかかったお金が、これで少しでも戻ってくるといいですね^^
母乳マッサージは痛くないの?
次は母乳マッサージの「痛み」についてです。
本当に痛いなら耐えられませんっ!
まず、母乳マッサージが痛いかどうかについては、実は個人差が大きく一概には言えません。
なぜなら乳房や乳頭の状態によって痛みの程度が大きく変わってくるからです。
乳輪・乳頭のマッサージに関しては、硬くなっているところを軟らかくするので、特に産後浅くまだ乳頭が硬い状態のときは、特に痛みを感じるでしょう。
また乳房へのマッサージでも、産後乳房の緊満が強かったり、詰まりなどがあり炎症を起こしている場合は、少し触れるだけでも痛いので、マッサージの時に痛みを感じることも多いです。
乳房緊満は母乳分泌が多すぎることにより、乳房の腫れ、硬化、痛みを生じる。多くの女性で産後数日以内に生じるが、後から生じる場合もある。授乳時間が制限されたり、乳児の吸乳が困難であったり、母親が新生児から隔離されたりすると、乳房緊満がより多くみられる。
ですが乳房の状態以外にも、母乳マッサージ施術者の手法によって痛みが変わってくる可能性はあります。
実際に「助産師さんによって痛みが違った」と感じた経験があるママも多いと思います。
もちろん乳房の状態によって痛み方に違いが出ますので、多少仕方のない部分もあります。
ですがたとえ詰まっていたとしても、だからと言って痛みを我慢しないといけない!というわけではありません。
痛みが強い場合は、最初は優しくマッサージし、乳房が柔らかくなってきたら、少しずつ強くしていくという方法もできるためです。
また母乳分泌はリラックスした状態で出やすくなりますから、マッサージ後がストレスであれば、母乳の出にも悪影響となる場合もあります。
中には、「涙が出るほど痛かった」「終わった後に青あざができていた」などという場合もありますが、それは正直やりすぎでしょう。
強い張りや詰まりのある乳房は敏感になっていますから、あまりに強くすると逆にトラブルのもとです。
もしあなたが母乳マッサージをしてもらっていて「痛い」「激痛」だと感じた場合、正直に伝えてください。
そして、その後の助産師さんの配慮や声掛けはどうか確認してみましょう。
それでも納得できない場合は、産院・助産院を変えることも検討しましょう。
詳細は次の項目でお伝えしていきますね。
母乳マッサージが下手なときは?どうすればいい?
最後にマッサージが下手だった時の対処法をお話ししていきます。
先ほどご紹介してきましたが、施術者の技術によって、母乳マッサージの痛みも変わってくる場合があります。
全員が同じように上手に母乳マッサージできることが理想的ですが、個々の技術の問題なので、マッサージをする人に違いがでてしまうのが現状です。
なぜなら助産学校等では、乳房の状態や母乳が出るしくみ、乳腺炎の治療については習いますが、乳房マッサージの手技については学びません。
母乳マッサージのケアは、経験値による差が大きいです。
研修や勉強会、助産院での修行など、自らが自主的に学習しないとなかなか習得する機会がないのです。
しかし下手な人に当たったからといって、どのように対処したらよいのかなかなか難しいですよね?
でも、その人が下手でもどう対処すればいいのかわかりません…
そこで、その場合の対応について下記を参考にしてください。
- 直接助産師さんに痛みが強いことを伝える。
- 相談し、それでも施術が間違っていないと言われれば、他の産院に変える。
- もしも特定の助産師さんだけが痛いのなら、他の人に相談しその人は外してもらう。
- 産院に相談しづらい場合は、他の産院に変える。
方法としては以上の4つですが、その中でも3の特定の人を外してもらうことは比較的簡単かもしれません。
もちろん可能な範囲でとなりますから、スタッフの状況で難しかったり助産院などのスタッフが少ない場合は、対応できないこともあるでしょう。
そういった状況は産院によってそれぞれなので、一度相談してみるのが一番早いです。
お金を払って母乳マッサージに通うのに、痛みを強いられるのはとても辛いですし、ストレスもたまります( ;∀;)
母乳育児は、それぞれのママと赤ちゃんによって違いますから、一番はママが楽しんで納得できる母乳育児になることが大切です。
助産師が合わなかったことで、母乳育児が辛いものとなってしまうことはあってはなりません。
母乳マッサージをしてくれる場所は徐々に増えており、現在はかなりたくさんありますので、一つの産院にこだわらず、合う場所を探していただきたいと思います。
今回のまとめ
今回は、母乳マッサージに保険がきくのか。、医療費控除の申請はできるのかについて、さらに母乳マッサージは痛いのか、もし下手な人にあたってしまったときの対処法についても併せてご紹介してきました。
母乳マッサージは複数回通いますので、たくさんかかる費用のことも覚えておきたいですね。
また母乳マッサージの痛みについては個人差がありますが、痛いのを我慢してまで通う必要はありません。
マッサージの仕方、そして寄り添ってくれる姿勢を見て、この助産師に関わってほしい、と思える場所を探しましょう。
そして、母乳育児を楽しんでくださいね。