この記事では、脇の下にしこりがある時の授乳中の飲ませ方や、脇の下のしこりを押すと痛いときに授乳をする時のポイントについて、さらに、病院に行くなら何科を選べばいいのかということについても詳しくご説明していきます。
もし脇の下のしこりがあって授乳中に上手に赤ちゃんに飲ませられない場合は、参考にしてみてくださいね☆
突然、脇の下が痛くて硬いしこりを見つけたら、とても不安になりますよね?
しこりを見つけると「もしかしたら乳がん……?」と、悩んでいる場合もあるのではないでしょうか?
そこで今回は、脇のしこりについて詳しくお話ししていきます。
脇のしこりができる原因や、対処方法について知って、ひどくなる前に対処をしていきましょう!

授乳での脇の下のしこり 飲ませ方は?どうすればいいの?

脇の下にできるしこりの原因の多くは副乳です。
通常の乳房のほかに、乳房や乳頭などがある状態のことをいいます。
乳房以外に他の乳房って??と驚かれるでしょうが、副乳はめずらしいものではありません。
犬や猫が一度の授乳で、数匹の子犬や子猫に母乳を上げている光景を見たことはありませんか?
犬や猫などの哺乳類は、脇の下から乳頭を通り足のつけねまでの間に数個の乳房があります。
そして、このたくさんの乳房が並んでいるラインをミルクラインといいます。
ヒトも哺乳類ですが、進化の途中で他の部分は消えて左右2個の乳房だけになりました。
ところが、完全に消えずに残ってしまっている場合があります。
とくに脇の下に残ることが多く、これが副乳と呼ばれていて、左右の両方の脇にあることもあれば、片側だけの場合もあります。
この副乳は女性だけでなく、少ないですが男性にもついている場合があります。
他にも、女性の中ではしこりとして硬く触れるだけでなく、乳輪のように黒ずんでくる場合もあれば、中には少しですが母乳が出てくるということもあり、とても驚くことが多いです。
生理前に脇の下が張ることで妊娠前に副乳に気づくこともあったり、妊娠初期に脇の下の副乳が張って気づくこともありますが、一番気づきやすいのは出産後です。
出産後、胸が張るのと同時期に急に脇の下がはれてきたと気づくことが多いです。
ただ、副乳は悪いものではないため、赤ちゃんにも授乳にも悪影響はありませんから、そのまま授乳をしても全く問題ありません。
また、母乳が脇の近くにたまることで、脇の近くにしこりができることもあります。
その場合は、しっかり赤ちゃんの飲んでもらうか搾乳することで小さくなります。
脇の下のしこりを押すと痛い時の授乳は?ポイントを紹介!

副乳は腫れたり、痛みを感じることがあります。
授乳中の胸が張って痛くなるのと同じで、副乳も同じよう痛みを感じますが、副乳は悪いものではなく、この痛みは一時的なものです。
そして、妊娠や授乳のホルモンの変化がきっかけで症状が出てきた副乳は、授乳が終われば自然におさまります。
ただ、人によっては胸の張りよりも副乳が痛くてつらくなるというママもいます。
その場合は、保冷剤をしっかりとガーゼに包んで副乳を冷やしましょう。
痛くても、冷やしすぎは母乳の分泌を減らしてしまったり低温やけどの原因になります。
保冷剤が直接肌に触れないようにして、冷やしすぎには注意してください。
触りすぎることで、菌が入り込み炎症をおこすことがあり、炎症がおこると一段と症状はひどくなる可能性があります。
気になる場合は、あまり触らず、冷やしてそっとしておきましょう。
脇の下のしこりは何科?病院の選び方は?
冷やしても痛みが強い場合、まずは産婦人科医に相談しましょう。
そうすると、鎮痛剤を処方してくれます。
授乳中に出てきた副乳の痛みには、冷やすことと鎮痛剤の処方の2つの方法でしか今のところは手段がありません。
この2つを行いながら症状が治まるのを待つしかありません。
しかし、鎮痛剤が必要なくらいの痛みは1週間程度で落ち着いていきます。
ただ、中には副乳ではない病気が隠れていることもあります。
似ている主な病気
- リンパ節の腫脹
- 皮膚の感染症
- 汗腺膿瘍(のうよう)
- がんのリンパ節転移
などの可能性もあります。
ちなみに、副乳の検査は、
- 問診
- 触診
- 超音波検査
などを必要に応じて行います。
もしそれ以上の精密検査が必要な場合は、針を刺して細胞を少しとって調べる細胞診などを行います。
ただあなたが病院を受診するとき、何科を受診すればいいのか難しいですよね?
そんな時は授乳中や妊娠中であれば、産婦人科でまずは相談してみてください。
そして授乳中以外で脇のしこりが気になる場合は、乳腺外科か、皮膚科に相談してみてください。
そこで精密検査が必要であれば、大きな病院を紹介してくれます。

緊急時以外で、紹介状を持たずに大きな病院(特定機能病院や500 床以上の地域医療支援病院)を受診すると5,000円以上の別料金がかかります。
紹介状なしでは受け付けてくれない病院もあるので注意が必要です。
今回のまとめ
この記事では、脇の下にしこりがある時の授乳中の飲ませ方や、脇の下のしこりを押すと痛いときに授乳をする時のポイントについて、さらに、病院に行くなら何科を選べばいいのかということについても詳しくご説明しました。
授乳中で脇の下にできるしこりは副乳のことがほとんどです。
副乳の場合、症状は一時的なものなので授乳は安心して続けてください。
痛みが強い時は、冷やしたり、鎮痛剤を使って症状が治まるのを待ってください。
ただ、その他の病気が隠れていることもあります。
しばらく様子を見ても症状が軽くならなければ、専門の医師に診察してもらうことをお勧めします。