この記事では、赤ちゃんの下痢の原因や症状、下痢の判断の仕方や受診の必要性、また母乳により下痢をするのか・母親から下痢がうつることがあるのかどうか、そして母乳育児の場合の下痢についてを新生児と1歳児それぞれで解説していきます。
もしあなたが、母乳育児の場合の赤ちゃんの便の特徴について、そして赤ちゃんの下痢の原因や症状・注意点について興味がある場合は、ぜひ読み進めてくださいね。
赤ちゃんはまだ消化機能が未熟であるため、1日に何度も柔らかい便をします。
あなたが初めての育児の場合、「これって下痢じゃないの?」「1日にこんなにウンチをしても大丈夫なの?」と心配になることも多いのではないでしょうか?
そんなママの不安が解決できるように記事を書きましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
母乳により下痢?病院に行くべき?
基本的に、母乳栄養の赤ちゃんは、ミルク栄養の赤ちゃんよりも便は柔らかいです。
そして、色は黄色味が強く回数も多くなる傾向にあります。
最近のミルクは、かなり母乳の成分に近くなるように改良されているためあまり差を感じない場合もありますが、やはり母乳はミルクよりも消化が早いため多少の差はあるでしょう。
そんなとき母乳によって赤ちゃんが下痢になることはあるのでしょうか?
基本的には、赤ちゃんの下痢は母乳と関係ないことが多いです。
特に新生児期の間は、サラサラとした軟便になることや、一部水っぽい便になることがありますが、消化機能の未熟さによることが多いため、他に症状がなければ心配はいらないでしょう。
下痢ではないことが多いから、赤ちゃんが元気であれば様子を見ても大丈夫よ!
ですが、乳児の下痢は脱水に繋がることもあり注意が必要です。
もし下痢になってしまった場合で、
- 熱がある
- ぐったりしている
- おしっこの回数が少ない
- 色が濃い
- 嘔吐している
- 母乳の飲みが悪い
などの症状が合わせて見られるときは、病院に行くことが必要です。
母乳による下痢の原因は?
先ほどお伝えしたように、もし赤ちゃんが下痢になったとしても基本的に母乳とは関係ないですから、母乳を制限したり、母乳のせい?と考える必要はありません。
しかし、下痢になっている原因が母乳にある可能性が0というわけではありません。
考えられる原因は以下の場合です。
乳糖不耐症
おっぱいやミルクに含まれる乳糖を分解する酵素が、生まれつき分泌されなかったり不足しているために、乳糖が小腸で分解されずに大腸にそのまま送られ、下痢や嘔吐を引き起こす状態です。
ママが内服した薬の影響
例えば下痢や抗生剤の場合、副作用として下痢になることがあります。
基本的にはママが薬を飲んでも、母乳に移行するのは1%以下とされているため、問題はありません。
しかしまれに、赤ちゃんも下痢になってしまうことがあります。
一時的なものなので問題はないでしょう。
ですから、お産後は下痢や抗生剤を飲み機会が多いと思いますが、気にせず飲むようにしましょう。
しかし、特に生後1~2か月くらいまでは肝臓や腎臓の働きが不十分で、赤ちゃんは薬を排泄する能力が低いです。
ママが薬を飲んだときには、いつもの便と変わりないかということには、少し気にして観察しておくと安心でしょう。
母乳による下痢の見分け方は?軟便との違いって?
母乳栄養の赤ちゃんは、基本的に柔らかいウンチです。
離乳食が始まると、徐々に固形物が増えて水分量が減るため硬くなっていきますが、それまでは柔らかなウンチでしょう。
これは母乳栄養の赤ちゃんの特徴で「きちんと母乳が出ている証拠」ですから、安心して母乳育児を進めましょう。
しかしいつもよりサラサラで、下記のような症状がある場合は注意が必要です。
- 発熱
- 機嫌が悪い
- おっぱいの飲みが悪い
また、ウンチの質の目安としては、オムツの中に染み込んでしまうような便が続く場合は下痢の可能性がありますから、注意して様子を見てあげてくださいね。
母乳から下痢はうつる?母親からの影響って?
先ほどお伝えしたように、ママが飲んだ薬の影響で赤ちゃんが下痢になってしまう可能性はあります。
しかし、ママが下痢になったときに母乳を介してそれがうつることはないでしょう。
たとえば、風邪や腸炎などの感染症の場合でも、母乳によって赤ちゃんにうつることはないと言われていますので、母乳を中断する必要はありません。
しかし、咳による飛沫や、ウイルスが付いている手での接触などで感染する可能性はありますから、マスクをする・手をしっかり洗って赤ちゃんに触れるなどの対策は必要ですね。
母乳での下痢で新生児の場合は?関係ある?
新生児は特に便の回数が多いです。
これはまだ消化機能が不十分であるためで、1日10回以上出ることも珍しくありません。
サラサラの便のこともありますし、一部水っぽい便のこともあるでしょう。
ママはお産後すぐの期間ですから、お産の影響で、産後下剤や緩下剤を飲むママも多いでしょう。
また産後数日は感染予防のために抗生剤を飲むように言われるママも多いでしょう。
その副作用で赤ちゃんの便が柔らかくなってしまう可能性も0ではないですが、一時的なものなので、下痢の症状だけであればあまり気にしないようにしましょう。
母乳のときの下痢 1歳の時は?影響はあるの?
1歳以降の下痢の場合は、母乳の影響は少ないです。
肝臓や腎臓の機能も整ってきており、ママが薬を飲んでも副作用が出ることも少ないでしょう。
多くは感染によるもの、食事によるもの、アレルギーによるものが多いです。
外に出ることが増え人に出会う機会も多くなるでしょうし、また色々なものに触りたい年齢ですから、ウイルスや細菌をもらう機会が増えますよね。
また食物アレルギーによるものや、アレルギーがなくても消化の悪いものを食べたり食べ過ぎなどで、下痢になる可能性があります。
1歳を超えていれば、食事量が増え母乳量は減ってきている時期ですから、下痢になったとしても、授乳を変える必要はないでしょう。
母乳量の増減は個人差があります。
今回のまとめ
この記事では、ちゃんの下痢の原因や症状、下痢の判断の仕方や受診の必要性、また母乳により下痢をするのか・母親から下痢がうつることがあるのかどうか、そして母乳育児の場合の下痢についてを新生児と1歳児それぞれで解説しました。
赤ちゃんのウンチは下痢かどうか心配になるほど、柔らかい便が出ることも少なくありません。
母乳育児の場合は、より柔らかく回数も多くなることが多いですが、母乳の特徴であり母乳がよく出ている証拠ですから、自信を持って母乳育児を進めましょう。
ただし感染症などが原因で下痢になっている場合は、脱水が心配ですから受診が必要です。
お伝えした他の症状と合わせて受診をするかどうか考えるようにしてくださいね。
今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。