この記事では、授乳中顔が赤くなる理由や、授乳中に耳が赤くなる原因について、また、授乳中に目の周りが赤いのはどういうサインなのかについても詳しくご紹介していきます。
突然、赤ちゃんの皮膚が赤くなったり、ブツブツができてしまうとビックリしてしまいますよね。
着ている服が悪いの?母乳が悪いの?もしかしてアレルギーなの?など、ママはどんどん心配になってしまうかもしれません。
赤ちゃんはただ体が小さいだけではなく、大人と体のつくりそのものが違うので、大人では病気を疑ってしまう現象でも問題がない場合がたくさんあります。
この記事は、
- 授乳中に赤ちゃんの顔が赤くなるのが気になる
- 授乳中に耳が赤くなることが心配
- 授乳中に目の周りが赤くなる原因を知りたい
- 赤ちゃんの湿疹について知りたい
- 赤ちゃんが食物アレルギーかもしれないと心配している
- 顔が赤いときや湿疹ができたときの対応について知りたい
について知りたいというあなたにぜひ読んでもらいたいと思います。
赤ちゃんの皮膚の特徴についてと、肌のトラブルについての正しい対策について知ってもらい、赤ちゃんのツルツルお肌を取り戻していきましょう。
授乳中、顔が赤くなるのは?母乳が合わないの?
授乳中に赤ちゃん顔が突然赤くなったり湿疹がでたら、まさか母乳が合わないの?アレルギーなのかも?ととても不安になっていませんか?
赤ちゃんの皮膚は、大人と比べてすごく薄くてデリケートなので、トラブルの基本的な原因は、赤ちゃんの皮膚が外からの刺激に弱いことです。
特に、顔は空気や紫外線、衣服などの刺激を受けやすいので、顔が赤くなったり湿疹ができやすい部分でもあります。
顔が赤くなることや湿疹ができてしまうのは、ママの対応が悪いからでも、母乳が悪いからでもありません。
油っぽいもの、カロリーの高いものを食べると湿疹ができると書かれているサイトもありますが、医学的に説明されたものはありません。
授乳中に顔が赤くなる主な原因は、赤ちゃんの体温が上がるからです。
授乳は赤ちゃんにとって、とっても体力を使う大仕事です。
そのため、授乳中は赤ちゃんの体温が上がりやすくなります。
赤ちゃんの肌は大人よりも薄いため、授乳中に体温が上がると顔が赤く見えることもあります。
また、体温が上がると、普段は見えなかった程の小さな湿疹も目立って見える場合もあります。
体温が上がったことで赤くなった顔や湿疹は、体温が下がると同時に赤みが落ち着いていきます。
授乳中や授乳後に湿疹が出る主な原因
- 乳児湿疹
母さんのお腹にいるときのホルモンの影響で、生後4か月頃までの赤ちゃんの皮膚は油分が多い状態になります。
そのホルモンの影響で、にきびのような湿疹や脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)という黄色いかさぶたのついた湿疹ができることがあります。
赤ちゃんの目や口の周りを避けて、赤ちゃん用の石鹸で顔も綺麗に洗い、ぬるま湯で十分に流してあげましょう。
赤ちゃんの皮膚は大人より薄いため、とても乾燥しやすい状態です。
乾燥は肌のトラブルを引き起こす原因になるので、お風呂の後は保湿クリームやワセリンで保湿をしてあげましょう。
脂漏性湿疹のかさぶたは無理に取る必要はありません。
赤ちゃんがひっかいてしまわないように、爪をこまめにに切ってあげましょう。
ワセリンの主な成分は油です。
アトピーのお子さんにも副作用がなく、皮膚科ではよく使われている保湿剤です。
赤ちゃんのデリケートな皮膚に塗ることで、皮膚から水分が出て行くのを防いだり、外からの皮膚の刺激を防ぐ役割をします。
特に口の周りは、よだれやおっぱいがついて赤くなったり荒れやすい部分です。
口の周りが荒れやすい場合は、授乳の後に口の周りをガーゼで拭いて、ワセリンや保湿クリームなどでケアをしてあげましょう。
- 食物アレルギー
ママが食べたものが母乳を通じて赤ちゃんに影響をおよぼすことがあります。
ママが食べたものは1時間から5時間ほどの間は母乳に出てきます。
しかし、母乳に含まれるアレルゲン(アレルギーを引き起こす成分)はほんの少しなので、アレルゲンが含まれた母乳を飲んだとしても、症状が現れない場合が多いです。
そのため、専門家によってはママの食事は関係ないという意見もあります。
しかし実際には、授乳中や授乳後に赤ちゃんの顔が赤くなったり湿疹ができたりと変化を感じるママもいます。
ママの母乳に含まれる、わずかなアレルゲンにでも反応する赤ちゃんもいるのです。
授乳中や授乳後に赤ちゃんに変化があり、気になるときは小児科を受診することをおすすめします。
症状が毎回でないのであれば、何を食べた後に赤ちゃんに反応が出やすいか観察しておくと、受診するときにとても役に立ちます。
乳児湿疹とは、生後6か月までにできる湿疹をまとめて言います。
石鹸でよく洗って保湿することで、1歳ごろまでには治っていくことが多いです。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す湿疹が特徴です。
かゆみのため、かきむしってジクジクしてくることもあります。
授乳中に耳が赤くなるのは?原因はなに?
耳が赤く見える理由も、上記の顔が赤くなる理由とほとんど同じです。
耳の皮膚は特に薄いため、体温が上がったり、血液の流れがよくなったときに赤みが目立つ部分です。
そして、気が付かない程度の小さな湿疹が、体温が上がったことで赤く目立って見えるようになっている場合もあります。
また、赤ちゃんは顔を横に向けて寝ることが多いので、布団の刺激や蒸れることで湿疹ができる場合もあります。
しかも、赤ちゃんは胃の形がトックリ状の縦長で、胃の入り口の筋肉のしまりも弱いため、布団に寝かせている時に飲んだ母乳が口からタラーっと出てくることがあります。
この口から流れ出た母乳が耳につくことも湿疹の原因になるのです。
吐いた母乳が付いた場合は、ぬるま湯で濡らしたガーゼで耳をきれいに拭いて、ワセリンや保湿クリームを塗ってあげるといいでしょう。
赤ちゃんの吐き戻しの原因や対策についてはこちらで詳しく説明しています。
授乳中に目の周りが赤いのは?どういうサイン?
まぶたや目の下の皮膚も、他の部分にくらべて薄いので、体温が上がったり、血液の流れがよくなったときに、赤みが強く出てしまうときがあります。
目の周りは皮膚が薄くデリケートなうえに、赤ちゃんが手でこする刺激や乾燥によりトラブルがおきやすい部分でもあります。
赤ちゃんが目をこすってしまうからといって、ミトンをする必要はありません。
赤ちゃんは、手からもたくさんの刺激を集めてすくすくと成長していくので、ミトンをして刺激を少なくしてしまうのはもったいないことです。
ミトンなどで覆ってしまうよりも、ワセリンなどで皮膚を乾燥と刺激から守ってあげましょう。
授乳中や後に、一時的に赤くなった場合は様子を見るようにしましょう。
しばらくして落ち着くようであれば、授乳で赤ちゃんの体温があがっただけかもしれません。
それでも赤みやかゆみが強い場合は、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎なども考えられます。
湿疹が長引いたり、かゆそうにかいているのであれば、小児科や皮膚科に相談することをおすすめします。
今回のまとめ
今回は、授乳中顔が赤くなる理由や、授乳中に耳が赤くなる原因について、また、授乳中に目の周りが赤いのはどういうサインなのかについて詳しくご紹介しました。
ほとんどの赤みや湿疹は一時的なもので心配はありません。
しかし、なかにはアレルギーなどの可能性もあります。
石鹸で綺麗に洗って、保湿剤で皮膚の保護をしても良くならない場合は、皮膚科や小児科に相談してみましょう。