この記事では、授乳で赤ちゃんが浅飲みをしている時の特徴や原因について、さらに痛いときやいつまで続くのか、直し方についても詳細にまとめています。
赤ちゃんが泣いているのを見て、おっぱいが足りないのではないかと心配になっていませんか?
泣くのは赤ちゃんの仕事とはいいますが、おっぱいが足りなくて泣いているならどうしよう、なんとかしてあげたい…とママも泣いてしまうこともあります。
赤ちゃんが泣いていること以外にも、
- 赤ちゃんに吸われると乳首が痛い
- 赤ちゃんがおっぱいを吸っている時間が長い
- 赤ちゃんがおっぱいを頻繁に欲しがる
などでお悩みではありませんか?
もしかしたら、これらの悩みは赤ちゃんの浅飲みに原因があるのかもしれません。
浅飲みによるトラブルの対処法と正しい飲ませ方について詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね☆
授乳で浅飲みの特徴は?どんな飲み方?
授乳で浅飲みと聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。
浅飲みとはどんな飲み方なのでしょうか?
浅飲みとは、赤ちゃんがおっぱいを浅くくわえて吸っている飲み方のことをいいます。
赤ちゃんの飲み方以外に、浅飲みしている時におっぱいにも以下のような特徴が出ます。
- 授乳中に乳頭に激しい痛みを感じる
- 乳頭の先端や根元に切れるが入っているのが目で見てわかる
- 授乳後に乳頭を見えると端から端まで押しつぶされている
- 先端が白く圧迫されたような線ができている
赤ちゃんが上手に乳首をくわえられずに先頭だけを吸ってしまうと、充分におっぱいが飲めずにお腹が空いて泣き続けたり、いつまでもおっぱいを吸って授乳時間が長くなったりします。
また、浅飲みによって乳首が傷つき痛みを生じるようになってしまいます。
授乳で浅飲みの原因って?どんなこと?
赤ちゃんの飲み方やママのおっぱいに浅飲みの特徴がみられていたら、気になるのは浅飲みになる原因ですよね。
浅飲みの原因は赤ちゃん側にある場合と、ママ側にある場合があります。
浅飲みになる赤ちゃん側の3つの原因とは?
①おっぱいを吸う力が弱い、体力が少ない
おっぱいを吸って母乳を飲むという行為は、小さな赤ちゃんにとっては全身運動ともいえる大仕事です。
そのため、少しでも楽な飲み方をするために口を小さく開け小刻みにおっぱいを吸う…という浅飲みスタイルになってしまうのです。
②おっぱいを吸っていると眠くなる
生まれたばかりの赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごします。
特に授乳ではママに抱っこされる安心感もあるため、おっぱいを吸いながら寝てしまう赤ちゃんもたくさんいますよね。
眠くなってくると口の開きも小さくなってしまい、乳首の先端しかくわえられず段々と浅飲みになってしまいます。
③大きく口を開けられない
口の大きさも個人差があるため、はじめは大きく口を開けられない赤ちゃんもいます。
おっぱいを飲みたい気持ちがあるものの、口が小さくて乳首の先端しか入らない場合は、大きな口を開ける練習が必要になります。
浅飲みになるママ側の3つの原因って?
①おっぱいがパンパンに張っている
おっぱいが張ることは母乳が作られている良いサインなのですが、パンパンに張っている場合は赤ちゃんにとっては吸いにくいおっぱいになります。
そのため吸いやすい乳首の先端だけを吸ってしまい、浅飲みする原因になるのです。
おっぱいがパンパンに張ってしまう場合は、授乳の前に軽く搾乳やマッサージをして柔らかくしてあげるようにしましょう。
②抱っこの仕方が合っていない
赤ちゃんがおっぱいを上手に吸うためには、授乳の姿勢が重要です。
抱っこの仕方がうまくいかず、赤ちゃんとおっぱいの距離が離れてしまうと浅飲みになってしまいます。
③陥没乳頭や扁平乳頭など、乳首の柔軟性が低い
赤ちゃんにそれぞれ個性があるように、おっぱいにも個性があり、乳頭の形も様々です。
浅飲みに関しては乳頭の柔軟性が重要になるため、陥没乳頭や扁平乳頭などの場合はマッサージなどのケアが必要になることもあります。
陥没乳頭や扁平乳頭などのケアについてはこちらの記事に詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてくださいね☆
授乳で浅飲み 痛いときは?対処法は?
おっぱいに痛みが生じると1日に何回もある授乳タイムが辛いものになってしまうため、早めに対処しておきましょう。
まずは乳頭の保湿が第一
痛むのは乳首のどの部分なのか、痛む原因となる症状があるのか、授乳後は念入りに乳頭の観察をしましょう。
浅飲みでは乳頭の先端や根元に亀裂が入ったり、乳頭に水疱ができたりしていることが多いです。
そして乳頭に痛みが生じてしまった時、最も重要になるのが乳頭の保湿です。
保湿することで傷ついた皮膚や細胞の治りが早くなるだけでなく、丈夫になるので浅飲みされても傷つきにくくなります。
保湿に使うクリームは、赤ちゃんが舐めても安全な成分で作られているこちらの2種類のクリームが人気です。
お風呂などで清潔にした後や、授乳が終わった後に毎回塗って保湿しましょう。
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痛みが強くてガマンできない時はどうすればいい?
保湿をしても痛みが続く場合は、乳頭を保護するグッズも合わせて使用してみましょう。
痛みがある以外にも、扁平乳頭などの場合にも使用できます。
乳頭保護器には様々な種類とサイズがありますので、自分のおっぱいに合ったタイプのものを探してみましょう。
↓サイズや種類の豊富なこちらのピジョンも人気です。
どうしても乳首が痛くて辛い時は、ミルクに頼って乳首を休ませてあげることも大切です。
母乳の浅飲みっていつまで?どのくらい続くの?
浅飲みが原因でおっぱいに痛みがあると、いつまでこの苦痛が続くのか不安になってしまいますよね。
でも安心してください☆
浅飲みの多くは、赤ちゃんが成長することで改善されるのです。
赤ちゃんの成長により、小さかった口も大きく開けられるようになり、首がすわることで縦抱きで授乳することもできるようになります。
体力がついて吸う力も強くなり、短い時間で母乳を充分飲めるようになるので乳首への負担も減ってきます。
ママの乳首も段々と強くなって柔らかく伸びるようになり、吸われ続けることで母乳の出もよくなってくるでしょう。
生後3ヶ月を迎える頃には、赤ちゃんとママのおっぱいと両方が成長して、浅飲みもしなくなってきますよ☆
授乳の浅飲みの直し方は?どうすればいいの?
浅飲みを直すためにはママと赤ちゃんとの練習が必要になります。
浅飲みを直すポイントは以下の4つです。
- 赤ちゃんの鼻と乳首が正面で向き合うように授乳姿勢を見直す
- 赤ちゃんが大きな口を開けるように毎回声をかけてあげる
- 赤ちゃんをおっぱいに近づけるより、おっぱいを赤ちゃんに近づける
- アヒル口になるようにやり直して練習する
赤ちゃんは小さいながらに毎日学習して成長します。
おっぱいを吸う時に何回もやり直しされるうちに、「この飲み方だとおっぱいがもらえるんだ」とわかるようになるのです。
唇を内側に巻き込んでしまっているのは口の開きが小さい証拠ですので、できるだけ唇を外側に出してあげて大きく口を開けて飲むことを教えてあげましょう。
唇を外す時はママの親指を優しく赤ちゃんの口に入れて、圧を抜くようにして外すと乳首が痛みにくいです。
おっぱいの上手な飲ませ方についてはこちらの記事に詳しく書かれていますので、ぜひ参考にしてみてください☆
赤ちゃんとおっぱい両方の成長を気長に待とう
今回の記事では、授乳で赤ちゃんが浅飲みをしている時の特徴や原因について、さらに痛いときやいつまで続くのか、直し方についてもまとめました。
母乳が軌道に乗るまでには100日かかると言われています。
浅飲みを直そうと一生懸命になりすぎてしまうママにとって、時間が解決してくれる部分があることを知っておくだけでも少し気がラクになるかもしれませんね。
上手な飲ませ方のポイントを押さえつつ、乳首の保湿と保護をして、赤ちゃんとおっぱいのお互いの成長を見守っていきましょう☆