今回の記事では、母乳マッサージは産前から始めのがいいのかとその始め方について、母乳が出ない時のこと、そして、母乳マッサージで切迫早産や陣痛誘発になるのかどうかについてもご紹介していきます。
もしあなたが、妊娠中に行う母乳マッサージについて、そしてその方法や注意点など詳細について興味がある場合は、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠中には母乳マッサージという言葉を耳にする機会が増えますが、
「母乳マッサージは具体的にどんなことをしたらいいのか?」
「いつから始めたらいいの?」
など、今までなじみがなかったので、分からないことばかりではないでしょうか?
また母乳マッサージに関して「切迫早産や陣痛誘発になる」なんてことを聞くことがあと余計に不安になりますよね。
少しでも不安が減るように、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
母乳マッサージは産前から!する場合の方法はこちら☆
早速ですが、母乳マッサージは産前からしても大丈夫なのでしょうか?
結論としては、母乳マッサージは産前から行えます。
その理由については↓を読んでください☆
母乳マッサージの手順
いざマッサージをしようと思っても、やり方が分からないとなかなか実践できないですよね。
だからと言って病院で聞くのもなんだか気が引ける・・・と感じるママも多いでしょう。
実際には妊婦教室で教えてもらえたり、産院でもらったテキストに載っていることも多いですから、あなたが通っている産院では、どのように・いつ頃マッサージを指導しているのか確認しておくと良いでしょう。
本来は、助産師や看護師から直接指導してもらい方法を知れるといいですよ。
一応こちらで一般的な手順についてご紹介しますので、良ければ参考にしてみてください。
まず母乳マッサージの種類には、
- 乳頭、乳輪のマッサージ
- 乳房基底部のマッサージ
の2つがあります。
これから1つずつ詳しくご説明していきます。
乳頭、乳輪のマッサージの手順
1.親指・人差し指・中指の3本の指を乳輪と乳房の境目に手を当てて、軽く引っ張り、これを左右数回おこないます。
2.親指・人差し指・中指の3本の指で乳輪をつまみ、乳首のまわりを少しずつ角度や位置を変えながら3秒ずつ圧迫します。
3.こよりをつくるように擦ります。
この1~3を左右ともに行います。
要は、360度色々な角度から、つまんだり、揉みずらしたり、ねじったりすればOKです。
マッサージをするときは、オイルなどを付けて行う方が痛くないですよ。
また汚れも取れて清潔に保てます(妊娠中は母乳が少し出ることがあり、乳頭に汚れが溜まりやすいのです)し、乳管開通もしやすくなるので、オイルやクリームを使用して行いましょう。
乳首は敏感はところなので初めは痛いかもしれませんが、徐々に柔らかくなっていくと痛みが無くなっていきますよ。
片方2~3分程度を目安に行うといいでしょう。
- 一気にマッサージすると痛いので、毎日少しずつ行いましょう。
- お風呂上がりに行うと柔らかく、痛みが少なくほぐれやすいのでおすすめです!
乳房基底部のマッサージの手順
1.マッサージする乳房と反対側の手を広げ、乳房の横に当てます。
マッサージする側の肘を横に突き出し、親指の付け根を反対の手の小指側にあてます。
肘を左右に3回ほど動かしましょう。
2.支えている手を、反対の乳房の外側の斜め下にあてます。
指先を下に向けて小指の付け根を保護した手の外側にあて、肘を上下に3回乳房の基底部を動かします。
3.支えていた手を下に移動します。
保護した手の下側の小指側にあてて、腕全体でおっぱいをすくい上げるように3回動かします。
この3つの流れを左右両方とも行います。
要は手のひらを使い、色々な角度から、乳房の付け根をゆっくり揺らすように動かせばOKです。
- 乳房を支えている反対の手は動かさないようにしましょう。
- 乳房の上の方だけを動かしても意味がありませんので、乳房の基底部を動かすようにマッサージしましょう。
- 肩の力を抜いて、肘を基点に動かすようにしましょう。
マッサージは無理のない範囲で、毎日少しずつやっていきましょう^^
産前の母乳マッサージで出ないときは?その原因はなに?
母乳マッサージをしても母乳が出ない時、その理由についてお話ししていきます。
妊娠中に母乳マッサージをしていて母乳が出てこなくても、全く心配はいりません。
中には、妊娠中から母乳が少量出る妊婦さんもいるのですが、基本的には妊娠中はホルモンの影響で母乳の分泌は抑えられているため、出なくて大丈夫です。
そもそも、母乳マッサージの目的は出産後、母乳を出しやすい乳房・赤ちゃんが吸いやすい乳頭にすることです。
妊娠中はまだ乳房も母乳育児への準備中です。
妊娠中に母乳が出なくてもまったく問題ないので安心してくださいね。
赤ちゃんが乳頭を吸うと、その刺激によってプロラクチンが分泌されて、乳汁を作ります。
同時にオキシトシンも分泌されて、乳汁を絞り出す役目を果たします。
この二つのホルモンの働きがかみ合って、母乳が出るのです。
これらのホルモンは赤ちゃんが生まれて、胎盤が出てから本格的に働き始めます。
妊娠中は母乳が出なくても問題ないわ!
母乳マッサージで切迫早産になる?そうならないようにするためには?
母乳マッサージをすると切迫早産になると聞くと、とても不安になりますよね^^;
ですから、母乳マッサージと切迫早産についての関係も知っておくと安心です。
母乳マッサージをするとすぐに切迫早産になるわけではありませんが、切迫早産の場合に母乳マッサージをすることは基本的に禁忌です。
なぜなら乳輪・乳頭を刺激すると、ホルモンの影響で子宮が収縮ししやすくなります。
乳頭・乳輪のマッサージをすると起こる身体の変化として、子宮を収縮させるホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンによる子宮収縮がおなかの張りを引き起こします。
切迫早産は早産になってしまうリスクが高い状態ですから、できるだけ子宮が収縮する要因は取り除かなければいけません。
そのため、切迫早産の場合は母乳マッサージをしてはいけないのです。
切迫早産などの問題がない場合は、マッサージをしても基本的に問題ありませんが、お腹の張りには気をつけておかなければいけません。
もし、あなたが母乳マッサージをして、お腹の張りやすさを感じたら、母乳マッサージは止めましょう。
その後様子を見ながら再開しても大丈夫ですが、特にまだ妊娠中期などの妊娠週数が早い場合は、無理はしないほうがいいでしょう。
なお切迫早産は、子宮の収縮や子宮頸管の長さなどから判断されます。
ですので、母乳マッサージでお腹の張りがあったからといって、必ずしもすぐに切迫早産になるというわけではありませんので、安心してくださいね^^
無理をしない範囲で、母乳マッサージを行いましょう。
では、切迫早産にならないようにするために気を付けるポイントをまとめましたので、ぜひ覚えておいてくださいね。
★おなかの張りを感じたらマッサージをやめる。
★その後おなかの張りが引かない場合は、産院に相談する。
★お腹が張っている時や体調が優れない場合は、母乳マッサージはお休みする。
★母乳マッサージを始める時には必ず担当医や助産師さんに確認してからはじめる。
不安な場合はすぐに医師や助産師さんに相談するのよ。
母乳育児のために母乳マッサージをすることはとても良いことですが、無理をしてまでする必要はありません^^
無理な場合は、36~37週以降の臨月に入ってからでも大丈夫なので、焦らず、赤ちゃんとママのペースでおこなっていきましょう。
母乳マッサージで陣痛が促進されることもあるの?詳しく知りたい!
続いて母乳マッサージと陣痛の関係についてご紹介します。
あなたは「母乳マッサージをしたら、陣痛が来た」という話を聞いたことがありませんか?
陣痛が早く来てほしい場合はマッサージをしたとか…?
これは本当で、特に乳首マッサージは陣痛促進に効果がある可能性があります。
その理由は先ほども少し触れましたが、乳頭を刺激するとオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮収縮を促してくれるからです。
しかし実際は、陣痛がいつ起こるかは誰にも分かりません。
ましてや乳頭の刺激で起こる子宮の収縮とは比べ物にならないです。
ですから、乳頭マッサージをしても「少しお腹が張りやすくなっただけ」という場合も多いでしょう。
しかしやはり陣痛が誘発されるきっかけになる可能性はありますから、このように言われることが多いのですね。
驚きですが、乳頭のマッサージが陣痛の誘発になることがあるため、臨月に入ると乳頭のマッサージをしないように指導する産院もあるそうです。
過期産(42週を超える)になることがないように、産院から特に指示がなければ、臨月以降は積極的にマッサージをするといいわよ。
ただ、妊娠中などに母乳マッサージをしたからといって陣痛が起きるということではありません。
なぜなら、妊娠中の子宮の収縮を抑える力のほうが何倍も大きいからです。
一般的な妊婦さんが乳頭のマッサージをしてお腹が張っても、その時点で止めれば特に問題ないです。
万が一張りが落ち着かない場合は、すぐに産院へ受診してくださいね。
今回のまとめ
今回は、母乳マッサージは産前から始めるのがいいのかとその始め方について、母乳が出ない時のこと、そして、母乳マッサージで切迫早産や陣痛誘発になるのかどうかについてもご紹介してきました。
妊娠中の今から、ぜひ母乳マッサージを始めましょう^^
ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。
産後母乳が出ないかもしれないと心配かもしれませんが、今はあなたのペースでゆっくりと進めていくことが、一番ママにとっても赤ちゃんにとっても良いことですよ^^
ぜひ参考にしていただければ幸いです。