この記事では、授乳中に喉がなる原因や、赤ちゃんの風邪かどうかの見分け方、母乳が喉につまるときはどうすればいいの?という疑問にお答えしていきます。
授乳中や授乳後に喉がゴロゴロ、ゼーゼーという呼吸が聞こえて、とても心配したことはありませんか?
息が苦しいのかもしれない!呼吸がしんどいのかも?と、とても気になってしまいますよね?
今回の記事は
- 授乳中や授乳の後に、ゼーゼーやゴロゴロという音が聞こえてとても心配している
- どうして授乳中や授乳の後にのどが鳴るのか知りたい
- 赤ちゃんも風邪をひくことがあるのか気になる
- 赤ちゃんの風邪の症状について知りたい
- 母乳やミルクがのどに詰まっているかもしれないと気になる
- 喉が鳴るときや、母乳が詰まるときの対処について知りたい
- 赤ちゃんが風邪をひいたときはどうすればいいのか知りたい
というあなたに是非読んでもらいたい内容です。
この記事を参考にして、赤ちゃんからのサインを読み取ってあげてくださいね。
授乳中喉がなるのは?原因はなに?
人間の体は、食べ物を飲み込むときに、気管(空気の通り道)を閉じるふたの役割をする部分(喉頭蓋)があります。
これは喉の奥にあり、気管に空気以外の物が入らないようにする大切な働きをしています。
赤ちゃんは、この喉のふたが大人よりも口側についているので、喉の奥に母乳が残っていると、息をするときに振動してゴロゴロという音が出やすいのです。
とくに授乳中の赤ちゃんは、胸をくわえたまま鼻で息をしているので喉が鳴りやすくなります。
毎日喉がゴロゴロと鳴っているという赤ちゃんの中には、喉頭軟化症(いんとうなんかしょう)の可能性もあるかもしれません。
気管のふたの役割をしている喉頭蓋や、気管が他の赤ちゃんよりも柔らかいので、呼吸をすると喉頭蓋や気管がくっついてしまう状態のことです。
200mlの紙パックに入ったジュースを一気に飲むと、紙パックがペッタンコにくっついたという経験はありませんか?
同じようなことが赤ちゃんの喉でおこり、喉が狭くなるので音が鳴っているイメージです。
呼吸がしんどいのでは?と心配になってしまいますが、音が鳴っているだけで呼吸や顔色に問題がなく、元気に母乳を飲んでいて、体重も順調に増えているのであれば心配はありません。
赤ちゃんの体が大きくなってくると、生後6か月から1歳までには自然に治っていくので安心してくださいね。
心配な症状があるときの呼吸について、次に説明していきます。
喉がゴロゴロ鳴っているときには、次の症状がないか確認してあげてくださいね。
問題のある呼吸の見分け方
- 呼吸が苦しそう
- しっかりと眠れない
- 顔色や唇の色がよくない
- 母乳を飲む力が弱くて体重が増えない
などの場合は、すぐに小児科を受診しましょう。
授乳中喉がゼーゼー!風邪かどうかの見分け方は?
赤ちゃんはもともと気管が細くて刺激に弱いので、風邪でなくてもゼーゼー、ゼロゼロと音が鳴ることがあります。
喉の奥で母乳やミルクがたまっているときも、ゼーゼーという音が鳴ることがあります。
まずは、赤ちゃんの風邪の症状について説明します。
赤ちゃんの風邪の主な症状
- 鼻水
- 鼻詰まり
- せきが出る
- 母乳やミルクを元気に飲まない
- 38℃以上の熱がある
などがあります。
38度以上の熱があっても、母乳やミルクをしっかりと飲むことができていれば必要以上に心配しなくでも大丈夫ですが、小児科の診察時間内に受診してあげるといいでしょう。
次に、できるだけ早く小児科の受診を受けてほしいときについて説明します。
早めに小児科を受診してほしいとき
- 呼吸が苦しそう
- 顔色が悪いとき
- 母乳やミルクを全く飲まなくなったとき
などです。
赤ちゃんの喉はウイルスや細菌に弱いので、風邪の症状が悪化したり長引いたりすることがあります。
ウイルスや細菌の種類や感染する部分によって、症状はさまざまですが、症状が軽く、食欲があれば1~2日様子を見ても大丈夫です。
しかし上記のような症状があるときは、早めに小児科を受診してあげましょう。
小児科を受診すると、熱を下げる薬やせきを抑える薬、たんを出しやすくする薬、気管を広げる薬など、つらそうな症状を和らげる薬を処方してくれるでしょう。
抗生剤は予防的に処方しないように、厚生労働省からガイドラインが出ています。
つまり、風邪がひどくなるかもわからない段階で、念のために抗生剤を処方するようなことはしないで下さいと、厚生労働省からお達しが来ているということです。
その理由は、抗生剤を必要以上に使いすぎることで、あらゆる抗生剤が効かなくなる恐ろしい菌がたくさん出てきたためです。
必要なときは抗生剤が処方されるので、必ず内服する量や時間を守って、処方された日数分を必ず飲みきってくださいね。
母乳が喉に絡むのは?どういうサイン?
赤ちゃんの気道が細くて刺激に弱く、自分でたんを吐き出すことができないので、たんが絡みやすくなります。
そして、たんが増えると、そこに母乳も絡みやすくなってしまうので、たんが出やすくなるように工夫をしてあげることが大切です。
たんを出しやすくするための方法
- 水分補給・室内の湿度
母乳・ミルクなどをこまめに与えてのどを潤しましょう。
加湿器を使ったり、ぬらしたタオルなどを室内に干して、湿度は50~60%を目安にしましょう。
- たんを出しやすい姿勢にする
たて抱きで背中を軽くトントンとたたくと、たんが出やすくなります。
寝かせるときは上半身の下に枕やクッションを入れて、体を少し起こしてあげることも効果的です。
- 鼻水を吸い出す
鼻水がのどに流れ込むことでたんが絡む原因になります。
鼻水吸い器で吸い取ってあげましょう。
うまく吸い出せないときは無理をせず、耳鼻科で相談しましょう。
上半身を少し起こした姿勢のコツについて紹介しています
母乳が喉につまるときは?どうすればいい?
ここまでのお話で、赤ちゃんは色々な原因で、たんや母乳がのどに詰まりやすいということはお分かりいただけたのではないでしょうか?
ほとんどの場合、体が大きくなる1歳ごろまでにはむせたり、母乳がのどに詰まることは自然に減っていくので安心してくださいね。
風邪の症状や、たんが絡んでいる様子もなくて、元気にしていているときにでも母乳が喉によくつまるという場合は、もしかしたら母乳やミルクを飲みすぎていることが原因かもしれません。
母乳を飲みすぎることで、母乳が喉に逆流してきているのかもしれません。
赤ちゃんが授乳中に吐いてしまう原因と対策や、母乳の飲みすぎについてはこちらで詳しく説明しているので、是非参考にしてください。
赤ちゃんがむせたときや、のどに母乳がつまった時は慌てず、まず赤ちゃんを縦に抱いて背中を軽くたたき、呼吸がいつも通りに戻るのを待つようにしましょう。
今回のまとめ
今回は、授乳中に喉がなる原因や、授乳中に喉がゼーゼーするのは風邪かどうかの見分け方、母乳が喉につまるときはどうすればいい?という疑問にお答えしました。
赤ちゃんは喉や気管が、大人のように十分に発達していないので、のどが鳴りやすかったり、母乳が絡みやすくなっています。
ほとんどの場合は、赤ちゃんの体が大きくなることで、自然になくなっていくので安心してください。
呼吸がしんどそうだったり、元気がないときは早めに小児科で相談してみましょう。