この記事では引っ張り飲みと乳腺炎について、どんな授乳なのか、母乳が原因なのかについてもお伝えしていきます。
さらに、引っ張り飲みと乳腺炎の関係性についてもまとめています。
授乳の時間は、赤ちゃんとママの1番のスキンシップタイムと言われています。
そんな穏やかなはずの授乳中に、おっぱいを引っ張るように飲むなど赤ちゃんが普段と違う飲み方をして不安になったことはありませんか?
赤ちゃんの飲み方について、
- 赤ちゃんがおっぱいを引っ張って飲んでいる
- おっぱいにしこりがあって乳腺炎かもしれない
- 自分の母乳が出ているか心配
- おっぱいを引っ張る原因について知りたい
といったお悩みを持っているあなたに読んでもらいたい内容になっていますので、ぜひ読み進めてみてくださいね☆
引っ張り飲みと乳腺炎って?何か関係はある?
母乳育児をしていると、「乳腺炎は怖い」と耳にすることも多いのではないでしょうか?
乳腺炎にならないように食べ物に気をつけているという話をよく聞きますが、実は食べ物以外に、赤ちゃんのおっぱいの飲み方が原因でも乳腺炎になってしまうのです。
乳腺炎とは、乳房にしこりや赤みがあり、痛みを伴う炎症を起こしている状態のことを言います。悪化すると発熱や悪寒、関節痛や頭痛などの全身症状が見られるようになります。
引っ張り飲みが乳腺炎を起こすケースその①
引っ張り飲みが詰まりを起こして乳腺炎になるケース
赤ちゃんが乳首を引っ張って飲むことによって、
- 引っ張られて乳首が潰れる
- 乳首が潰れると中の乳腺が細くなる
- 乳腺が細くなると母乳の流れが悪くなり飲み残しが発生する
- 飲み残しが発生すると母乳が停滞し乳腺が詰まる
- 乳腺が詰まると乳腺炎になる
これらの現象が起こり、乳腺炎となってしまいます。
引っ張り飲みが乳腺炎を起こすケースその②
引っ張り飲みが炎症を起こして乳腺炎になるケース
引っ張り飲みが乳腺炎を起こしてしまうのは、炎症が関係していることもあります。
赤ちゃんが乳首を引っ張って飲むことによって、
- 引っ張られて乳首に負担がかかる
- 乳首に負担がかかると乳首の付け根や先頭部分が切れやすくなる
- 乳首が切れて傷ができる
- 傷口が炎症を起こして中の乳腺まで炎症が広がる
- 乳腺に炎症が起きると乳腺炎になる
これらの現象が起こり、乳首の傷が原因で乳腺炎になってしまいます。
引っ張る力が強いだけでなく、赤ちゃんに歯が生えている場合も乳首に傷がつきやすくなる原因になります。
乳腺炎のケアについてはこちらの記事に書かれていますので、ぜひ参考にしてくださいね↓
授乳の引っ張り飲みって?どういう飲み方?
そもそも引っ張り飲みとはどういう飲み方なのでしょうか?
引っ張り飲みとは、赤ちゃんが乳首だけを引っ張るようにしておっぱいを飲んでいる状態を言います。
吸いながら引っ張るだけでなく、歯茎で乳首を噛んで引っ張る赤ちゃんもいます。
具体的には、
- 乳首の先端だけをくわえて引っ張る
- 首を後方に反らす力を使って引っ張る
- 首を左右に振って引っ張る
このような仕草が引っ張り飲みをしている状態です。
引っ張り飲みの直し方や上手な母乳の飲ませ方についてはこちらに詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてください☆
母乳の引っ張り飲みの原因って?
赤ちゃんが引っ張り飲みをするのは、
- ママの母乳の味が変わった
- ママの興味を引きたい
- 遊びたい
- 急いで母乳を飲みたい
という赤ちゃんからのメッセージだと言われています。
ママ側にある原因とは?
ママの母乳の味が変わった
赤ちゃんにとって母乳は甘くて優しい味です。
そんな大好物のママのおっぱいの味が突然変わってしまうと、赤ちゃんはビックリして乳首を引っ張ってママに知らせるのです。
ママの母乳の味が変わってしまう原因は3つあります。
①ママの産後の生理が再開した
出産後6ヶ月程度で生理が再開されるのが平均的ですが、生理が再開するとホルモンバランスが変化する影響で母乳の味も変化すると言われています。生理が再開する以外にも、ストレスなどでホルモンバランスが崩れると赤ちゃんが引っ張り飲みをすることもあります。
②カレーなどの辛いものやチョコレートなどの甘いものをたくさん食べた
個人差はありますが、香辛料や甘味は母乳の味を変化させる可能性があります。育児の疲れなどで甘いものをたくさん食べてしまった後は、赤ちゃんの引っ張り飲みが悪化していないかチェックしてみましょう。
③母乳の飲み残しがある
母乳の飲み残しがあると次の授乳は残っている母乳から飲むことになり、古いおっぱいは味が変わってしまっているため赤ちゃんが嫌がる傾向にあります。
赤ちゃん側にある3つの原因
ママの興味を引きたい
赤ちゃんにとって授乳の時間は、大好きなママにピッタリとくっつける至福の時間です。
そんな時ママがTVやスマホに夢中になっていると淋しくなり、「ママ!こっちを向いてよ!」と言わんばかりに乳首を引っ張ってアピールしているのです。
遊びたい
生まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいを吸うことに一生懸命になっていましたが、段々と余裕もでき、外界に興味を持つようになってきます。
赤ちゃんが集中していられる時間はとても短いので、授乳中にも遊ぶようになります。
乳首を引っ張って遊び飲みをすることもあるのです。
急いで飲みたい
お腹が空いている時や元々早飲みの赤ちゃんも引っ張り飲みをすることがあります。
急いで飲みたいのに思うように母乳が出てこないと、乳首を引っ張って早く母乳を出そうとするのです。
哺乳瓶の方がミルクの出る量が多いため、ミルクと母乳の混合育児をしている場合に引っ張り飲みが多くみられる傾向にあります。
引っ張り飲みは赤ちゃんからのメッセージ
今回の記事では引っ張り飲みと乳腺炎について、どんな授乳なのか、母乳が原因なのかについてと、引っ張り飲みと乳腺炎の関係性についてもお伝えしました。
引っ張り飲みをされると、ママも痛いので辛い授乳時間になってしまいますが、引っ張り飲みをするのは赤ちゃんからのサインでもあります。
赤ちゃんからのメッセージを読みとって、原因を突き止めてみてくださいね☆
乳腺炎になってしまった場合は、早めに母乳外来に相談してみましょう。