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授乳間隔があくと母乳が減るの?生後2ヶ月の夜間・3ヵ月と胸の張りやあかない場合についても説明します✩

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今回は授乳間隔があくと母乳が減るのか、胸の張りはどうなのか、わたしの体験を交えて解説していきます。また、生後2ヶ月の夜間や3ヶ月の日中・夜間のそれぞれの授乳間隔の様子についても説明していきます。

 

この記事をよむメリット
  • 授乳間隔があくと母乳が減るのか、胸の張りはどうなのか、医学的見解と体験談を交えて知ることができる
  • 生後2か月の授乳間隔は夜間どうなっているか、3ヶ月ではどんな様子になっているか、目安を知ることができる

だんだん赤ちゃんが成長してきて、授乳間隔があくようになってくると、母乳が減っていくような気がするママもいることでしょう。

このまま授乳間隔があくと、もしかして足りなくなっちゃうの?と不安にかられる方もいるかもしれませんね。

では「授乳間隔があくと母乳が減るのか?」「胸の張りがどうなるのか?」と、「生後2ヶ月の夜間や3ヶ月の日中・夜間のそれぞれの授乳間隔の様子」についての答えを、簡単に説明しますね♪

まず、「授乳間隔があくと母乳が減るのか?」ですが・・・

授乳間隔があいても全体の母乳分泌量は維持できます!

そして「胸の張りはどうなるのか?」についてですが、

一時的に張りが強くなる人もいれば、その後は差し乳に切り替わり張らなくなります。

また、「生後2ヶ月の夜間や3ヶ月の日中・夜間のそれぞれの授乳間隔の様子」ですが、非常に個人差が大きく、夜間授乳間隔があくようになってくることもあれば、全くあかないこともある、が正解です。

今回のお話の中でもう少し詳しく解説していくので、少しでも悩みの解決やプレッシャーの解消になってくれたらと思います。

授乳間隔があくと母乳が減るって本当?その不安に筆者の実体験を例に徹底解説!

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結論を先に言うと、授乳間隔があくことが全体の母乳分泌量を減らすことに直結している訳ではありません。

最初に少し医学的なお話をします。

新生児の頃は助産師に「3時間ごと授乳をしましょう」「3時間はあけないようにしましょう」と言われた方も多いかもしれません。

これは、「赤ちゃんが消化してお腹がすいてくる時間」であると同時に「母乳をたくさんつくるために」という目的がありましたね。

赤ちゃんは小さな身体に対してすごくたくさんの母乳(ミルク)を必要とします。

生後1ヶ月・体重4kgの赤ちゃんでは、1日に800ml前後の母乳(ミルク)を必要します。

これは50kgの大人に換算すると、約10kgに相当します。

その小さな身体で必要量を補うために、8回以上授乳しましょうと回数で補う必要がありました。

生後1ヶ月頃では、授乳時間が開きすぎるとそれを1回あたりの授乳では飲みきれないことがあるため、3時間はあけないように、ということです。

母乳は赤ちゃんから吸われる刺激で脳から分泌されるオキシトシンとプロラクチンの働きによって作られますが、産後10日を過ぎる頃にはおっぱいの中に残った母乳の量で徐々にママの身体の方が赤ちゃんにとって必要な量をコントロールするようになります

これを「オートクリンコントロール」といいます。

授乳の際に赤ちゃんが飲みとる母乳の量は、実際に作られている量の70~80%と言われています。

この残った母乳の量が多ければ次に作る量を少なく、残った量が少なければ多くするように調節するという仕組みです。

おっぱいの中にたくさんの母乳が残っていれば、徐々に少ない量をつくるようになっていきます。

赤ちゃんも、1ヶ月もすぎてくると、それまでと比べて胃が大きくなっていき、飲み方にも徐々に個性が出てきます。

一回量が少なくちょこちょこ飲み続ける赤ちゃん、1回でたっぷり飲んでたくさん寝てくれる赤ちゃん、一回量もたっぷりだけれど回数もしっかりトータル量も重量級の赤ちゃん・・・。

我が子は上の子が2500gで生まれた小柄ベビーだったため、1回には大量に飲めず、いつも片方ずつ、5ヶ月を過ぎてもなお20回以上の授乳を強いられていました。

しかし、下の子は2800gで生まれたもののたっぷり飲んでたっぷり寝るタイプで、生後1ヶ月を過ぎる頃には夜間4~5時間あくこともありました。

 

このように、1回当たりにたくさん飲めるようになってくると、授乳間隔があくようになっていくこともあります

あるときは少し飲み残していても、違う時間帯にたっぷりと飲むこともあります。

日々のトータル量が成長に足りていれば、心配はいりません。

母乳が残る状態が1日中あるいは数日間続くことで分泌量が低下していくのです。

 

また、1ヶ月をすぎた赤ちゃんの体重増加の形は、新生児期と比べると不均一で、1週間くらい体重が増えないなと思ったら翌週にはぐっと増えることもあります。

「体重が増えていない間は身長が伸びていますよ」という俗説もあります。

我が子も似たような感じで体重が増えない時に限って身長が伸びていました。

体重増加量もある程度算出していくことはありますが、3・4ヶ月健診をするころにはカウプ指数や体重・身長の成長曲線での判断を優先するようになりますので、あくまでも参考程度に考えます。

1ヶ月ごろの日増30g以上などといった基準とは、すっかり考え方が切り替わります。

実際我が子たちは1ヶ月時点で一日50g以上増えていたにもかかわらず、3ヶ月をすぎる頃では30g前後でした。

なんだか心配だったのでもっと飲んでほしいと手を尽くしたこともありましたが、吐いてしまってとても飲めませんでした。

最終的には、成長曲線内にあり病気もしませんでしたので、この子にとっての「適量」だったのだと今は思っています。

赤ちゃんの体重増加の目安についてはこちらの記事も参考にしてください♪

赤ちゃんの体重が増えないと新生児に影響が?気にしすぎは計算式で回避しよう!この記事では、【赤ちゃんの体重が増えないと新生児に影響があるのか?赤ちゃんに必要な哺乳量がわかる計算式について】をご説明していきます。 ...

完全母乳であっても混合であっても、もちろんミルクであっても、その最大の目的は「赤ちゃんを育てる」ことにあります!

赤ちゃんが順調に成長していれば授乳の間隔は厳密には重要ではありませんので、赤ちゃんの個性も見守ってあげましょう♪

生後2ヶ月の授乳間隔は夜間どうなる?あかない・あきすぎ・これって普通?

生後2ヶ月の授乳間隔は夜間どうなる?あかない・あきすぎ・これって普通?

生後2ヶ月になってくると、なんとなく昼夜の区別がついてくる様子がみられる子もいるかもしれません。

「新生児期は全然眠れないよ~」と聞いていたママ達なら、「じゃあ2ヶ月にもなってくるとどんな感じ?」と気になってきますよね。

「全然あかない」というママの意見、「よく寝てくれるようになった」というママの意見、両方を聞いたことがあるかもしれません。

実はこれ、どちらも正解です。

 

先ほどお話したとおり、赤ちゃんの飲みっぷりというのは、とても個人差が大きいです。

その日の赤ちゃんの気分によっても違います。

実は我が子も、上の子は昼夜とわず1~2時間おきの授乳。たっぷり飲んで寝てほしいと思ってミルクを使うと吐き戻す始末で、ゲップをさせてもダメ、うつぶせ排気をしてもダメ、綿棒浣腸をしてもダメでした。

飲みすぎて気持ち悪くなってしまい、余計に寝てくれないフェーズに入ることもありました(ノ∀;)

一方、下の子は生後2か月にもかかわらず、夜間授乳が5~6時間あくことが何度かありました。

3時間で起きてきても片方しか飲まない、体重計で測ってみても夜間は30gしか飲んでいない…そんなこともありました。

夜中に30gしか飲まないのはしょっちゅうだったように思います。

そして、そんな日は日中に補うように飲みたがる様子もありました。

といっても、2~4時間ペースなこともあり、なかなかまちまち。

どちらも可愛い我が子ですが、子どもそれぞれに個性が違うのがわかるかと思います。

気になって毎週体重測定をしてみていましたが、1ヶ月で均して見てみると、上の子は+37g/日、下の子も+30g/日をキープしていました。

つまり、生後2ヶ月の赤ちゃんでも、夜間5~6時間あくようになる子もいれば、ほとんどあかないこともあって普通、ということです。

授乳間隔は3ヵ月だとどのくらい?この時期の日中・夜間それぞれの様子を説明!

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生後3か月になってくると、首が座ってきたりして動きが活発に、赤ちゃんに表情がついてきてとてもかわいい時期になってきますね。

それに加えて、昼夜の区別が付いてくる子、授乳中なのに周囲のいろんな要素で刺激を受けて集中しなくなって途中でやめちゃう子・・・様々です。

 

昼夜の区別がついてきて、睡眠のパターンが徐々に「夜間は長く寝て、日中は起きてくるようになる」といわれています。

これとは逆に、「ちょっと前までは夜長く寝てくれたのに、最近は頻回に起きてくる」という様子を見せる子もいます。

どれもこれも、睡眠パターンが変化していっている過程で起こることです。

もちろん、これも子どもによって様々です。

 

我が子たちはこのころになると、上の子は日中変わらず1~2時間の授乳でしたが、夜間は3時間毎になってくることも増えていました。一日20回以上だった授乳が、12-14回程度に。

(かと思えば、徐々に片方ずつしか吸わなくなり、5ヶ月頃にまた20回近い頻回授乳になったり)

下の子はさらに授乳間隔が開き、夜間は5-6時間あくこともあり、日中も2~3時間おき。授乳回数は6-8回くらいになっていました。

どちらも周囲の刺激に敏感で、いつもと違う場所で授乳をしたり、授乳中に近くで家族がちょっと大きめの声を出すと授乳をやめてしまうこともありました。

そういう時は30-40gしか飲んでいないことがよくありましたが、環境を整えたり30分~1時間ほど間隔をあけることで、違う時間帯にしっかり飲んでくれました。

このくらいになると、2人とも体重の増え方の不均一さがいっそう増し、一週間くらい全く増えてない・・・と思えば翌週ぐんぐん増える、ということが見られました。

1ヶ月で平均を割り出すと、上の子は+26.1g/日、下の子は+27g/日でした。

生後3ヶ月までは魔の3ヶ月と言ったりして、母乳育児に不安を覚えるママも多いです。

新生児期と違って、生後2ヶ月をすぎてくると、授乳間隔が大きく開いてくるようになっても、赤ちゃんが1回にたくさん飲んでくれたり、または夜間飲まない分日中に補って飲んでくれることで、成長に必要な分がキープされていることがほとんどです。

1回にたくさん飲めない子でも、頻回に欲しがるなどして必要な量を飲み取れていたりします。

おしっこ、うんちがしっかり出ていて、機嫌がよく体調も問題なさそうであれば、子どもの成長を見守ってもよいかもしれません。

授乳間隔があくと胸の張りはどうなる?この状態は大丈夫?

授乳間隔があくと胸の張りはどうなる?この状態は大丈夫?授乳間隔があくと、胸が張ってこなくなってくる、ということがあります。

これは、一番最初に説明したとおり、おっぱいの方で母乳の残り具合から必要量を計算して作らなくなることが理由の一つです。

また、溜め乳から差し乳に切り替わり、必要な時にその場で作られるようになっていくことがあります。

赤ちゃんにとっては、一日の中で必要な時間に必要量が補えるようになっていくので、心配は不要です。

赤ちゃんを無理に我慢させていなければ、赤ちゃんにとっての必要量は維持されていきますので安心してください

 

逆に、授乳間隔があいたことでおっぱいが張ってくることがあります。

これは、母乳を作ったにも関わらず残った量が多かった場合に起こることで、授乳間隔の開き始めによく起こります。

一時的に張っていても、一日を通してしっかり飲んでくれれば徐々に体の方で必要量を計算して生産するようになるので、赤ちゃんの飲みっぷりにあわせてOKです。

でも、授乳のたびにどんどん張りが強くなり全く解消されない、という時は乳腺炎へ移行していく可能性があります。

おっぱいが赤くなったり熱をもったりしこりができて痛みがあるときは出産した病院か、またはお近くの母乳外来を受診しましょう

授乳間隔があかない!母乳育児が不安なママへ

授乳間隔があかない!母乳育児が不安なママへ

「月齢が進めば授乳間隔が空いてきて楽になると思っていたのに・・・」「わたしのおっぱいは足りないのかしら・・・」

そんな不安を抱える頻回授乳のママたちへ。

生後1ヶ月をすぎた赤ちゃんの授乳間隔は個人差がとても大きいです

頻回にちょっとずつ飲むようなタイプの子だと、「おっぱいが張らなくなった」「足りないから頻回に欲しがっている」と不安になる人もいるかもしれません。

この場合も、回数でしっかり補って必要量を飲めていることがありますので、赤ちゃんの機嫌が良く、しっかりおしっこうんちが出ていれば心配無用です。

1~2週間様子を見て、赤ちゃんの身長・体重が増えていれば心配は必要ありません

でも身体は結構キツイ・・・そんなママもいることでしょう。

ちょっと赤ちゃんの顔を見てみてください。

頻回授乳でとってもお疲れかもしれませんが、赤ちゃんの1g、1mm、髪の毛や手足、爪の先まで、これはみんなママが頑張って育てた証拠です。

あなたはよく頑張っています

一日の中で何回も「なんで」を繰り返してきたことでしょう。

少し立ち止まって休憩するのも、ママのため、赤ちゃんのためになります。

ミルクが飲める子はあげたって構いません。

1回くらいミルクを増やしたってどうってことないです。

1日のうちに一回、1時間くらい授乳が遅れたって取り戻せます。

泣いてても大丈夫。

元気を取り戻したママが、そのあとギューッと抱きしめてあげればいいんです。

そのためには、家族を頼ってもいいし、今は家事代行やベビーシッターもあります。

産後ケア入院をやっている施設もあります。

母乳外来にいってもいいです。

一分一秒も赤ちゃんから離れたくない、我が子大好きママ。

どうか貴女のことも大切にしてあげてくださいね。

まとめ

今回は授乳間隔があくと母乳が減るのか、胸の張りはどうなのかや、生後2ヶ月・3ヶ月の様子についてもわたしの体験を交えてお話していきました。

授乳間隔は赤ちゃん自身の個人差が大きいので、あくようになっていても、全然あかなくても正解です。

母乳量は自然と維持されていきますので、無理に我慢させたりしていなければ心配する必要はありません。

不安を強くするママも多い時期ですので、周りの人に頼ったり、出産した病院や母乳外来などを活用して、楽しく母乳育児ライフを送ってください♪