この記事では、授乳中の呼吸が荒いときや、授乳中の呼吸が止まる原因について、また授乳中に窒息する原因と対策について詳しく説明していきます。
授乳中に赤ちゃんの呼吸がしんどそうに見えると、もしかして何かの病気?呼吸が止まってしまうかも?と、とても不安になりますよね?
しかし、授乳中に赤ちゃんの呼吸がしんどそうに見えても、実は病気ではないことがほとんどなのです。
では、どうして授乳中の赤ちゃんの呼吸がしんどそうに見えるの?
そんな疑問を持っているあなたにピッタリな内容だと思います。
赤ちゃんの呼吸について詳しく学んでいきましょう!
授乳中の呼吸が荒いのは?どういうサイン?
まずは、赤ちゃんの呼吸の特徴についてお話します。
- 赤ちゃんは大人よりも2倍以上の速さで呼吸をしていて、1分間に40~60回も呼吸をしている。
- 赤ちゃんは口ではなく、鼻だけで呼吸をしている。
- 授乳中は息を止めてがんばって母乳を飲んでいる。
- 授乳の間にまとめて呼吸をするので、ハーハーと一時的に荒い呼吸になることはよくある。
これが、赤ちゃんの呼吸の特徴です。
この特徴のために呼吸が荒くなっているように見えることがありますが、問題はありません。
つまり、授乳中に一時的に呼吸が荒くても、元気に母乳を飲んでいて顔色がよければ、しばらく様子を見ても大丈夫です。
病気ではないですが、赤ちゃんが呼吸がしにくくなる原因があります。
それは鼻が詰まっていたり、鼻くそや母乳などで気道(空気の通り道)が狭くなっているときです。
赤ちゃんは口ではなく鼻だけで呼吸をしているので、気道に何かが詰まっていると呼吸がしにくくなり、息が荒くなことがあります。
気道の中に母乳や鼻くそなどで気管が狭くなって呼吸が荒くなっているのであれば、一時的なもので、しばらくすると落ち着いていきます。
授乳が原因で鼻がつまったり呼吸がしんどそうに見えるときの原因と対策についてはこちらで詳しく説明しています。
顔色や元気があるかも判断材料よ。
赤ちゃんがどんな様子になったら受診したらいいですか?
赤ちゃんの呼吸がしんどそうに見えるときには、病気で呼吸が荒くなっている場合もあります。
次に病気が原因で呼吸がしんどくなっている場合の症状についてお話していきます。
病気が原因のときによくある呼吸
- ヒューヒュー、ゼーゼーと音が鳴る
- 1分間の呼吸回数が60回以上ある
- 唇が口の中が青紫になる
- せきが連続で出て止まらずしんどそうに見える
- 母乳をあまり飲まない
- いつものように元気がない
などの症状が出てきた場合は病気が原因かもしれません。
なんとなく元気がない、いつもと様子が違う感じ場合は早めに小児科を受診しましょう。
授乳中の呼吸が止まるのは?何が原因?
結論からいうと、産まれて28日以内の赤ちゃん(新生児)は呼吸が不規則になりやすく、呼吸と呼吸の間が長引くことがあります。
その原因は、赤ちゃんの呼吸中枢(こきゅうちゅうすう)が発達の途中だということです。
呼吸中枢(こきゅうちゅうすう)とは、呼吸をしなさいと命令を出している、脳にある司令塔のことです。
赤ちゃんは、呼吸の司令塔である呼吸中枢(こきゅうちゅうすう)が発達途中なので、呼吸が不安定になりやすいのです。
妊娠37週以上の正期産で、なおかつ、標準体重で生まれた赤ちゃんでも呼吸が不安定になることがありますが、37週よりも早く生まれたり、標準体重よりも小さく生まれた赤ちゃんの方が呼吸は不安定になりやすいです。
しかし、今はまだ呼吸が不安定な赤ちゃんでも、脳の呼吸中枢がしっかり発達してくると呼吸が安定してきます。
赤ちゃんの呼吸が不安定だと、本当に心配で心配でたまらないと思いますが、数秒間ほど息を止めていただけでは問題はありません。
赤ちゃんが元気に母乳を飲んでいて顔色がよければ問題はありません。
授乳中に赤ちゃんの呼吸が不安定になる原因はいつくかあります。
- 赤ちゃんは母乳を飲んでいる間は呼吸をしないので、勢いよく母乳を飲んでしまい、呼吸のタイミングが乱れている。
- 強く泣きすぎて、呼吸のタイミングが乱れてしまっている。
- 空気の通り道である気管に母乳が入り込んで呼吸がしにくくなっている。
- 脳の呼吸中枢がまだ発達途中である。
などがあります。
授乳中の鼻つまりや、呼吸がゼーゼーするときの原因や対策については、こちらで詳しく説明しています。
是非参考にしてください☆
授乳中に窒息って?原因や対処法を紹介!
よく起こることではありませんが、授乳中にも窒息の危険性はあります。
窒息の原因になるのは
- 添い寝で授乳をする
- 赤ちゃんの鼻を胸や服でふさいでしまっている
などがあります。
これだけを聞くと、添い寝授乳をとても怖く感じてしまうかもしれませんが、添い寝授乳にはたくさんのメリットもあります。
ママの体を休めることができますし、特に夜の授乳のときはとても楽で、赤ちゃんとのスキンシップの時間を増やせることもできます。
また、寒い冬の日は赤ちゃんの体温を下げることがなく授乳をすることができます。
添い寝授乳にはたくさんのメリットもあるので、添い寝授乳をするときは次の点に気を付けていましょう。
添い寝授乳をするときに気をつけてほしいこと
- 布団や衣服はフカフカしすぎない物を選びましょう。
- 添い寝授乳中は、赤ちゃんの様子の呼吸の状態や顔色をしっかり確認しましょう。
- 正しい姿勢で授乳をしましょう。
授乳姿勢についてはこちらで詳しく説明しています。
正しい授乳姿勢にすると、授乳のとても楽にできるので是非参考にしてみてください☆
今回のまとめ
この記事では、授乳中の呼吸が荒いときや、授乳中の呼吸が止まる原因について、また授乳中に窒息する原因と、その対策について詳しく説明していきました。
お分かりいただけましたか?
授乳中に呼吸が止まったり不安定になっても、必ずしも病気というわけではありません。
しかし、中には病気の可能性もあります。
- 息がとまっている時間が20秒以上ある
- ヒューヒュー、ゼロゼロという音が鳴る
- 呼吸の回数が60回以上ある
- 唇や口の中が青紫色になる
- 母乳の飲み方が弱く、元気がない
上記のような症状があるときは早めに小児科を受診しましょう。
上記のような症状もなく、元気で、母乳もよく飲み、顔色も良ければ様子を見ていても大丈夫でしょう。