この記事では、【赤ちゃんの体重が増えないと新生児に影響があるのか?赤ちゃんに必要な哺乳量がわかる計算式について】をご説明していきます。
- 赤ちゃんの体重が増えていないかもと不安なあなた
- 赤ちゃんの体重が増えないとどんな影響があるのか知りたいあなた
- 赤ちゃんに必要な哺乳量の計算式について知りたいあなた
赤ちゃんと毎日一緒にいると、しっかり体重が増えているの?大きくなってるのかな?と不安になることもありますよね。
赤ちゃんは体重計に乗れないし、家族にもミルク足りてる?体重増えてないんじゃない?と言われてモヤモヤしたこともあります…
赤ちゃんの体重が増えてないかも、と思ったらどうしたら良いの?と心配になってしまいますが、体重が増えない原因には生理的体重減少が関係していることが多いです。
新生児期の1日の体重増加量の目安は30gですが、排泄の有無や授乳のタイミング、いつ体重を測ったかによっても結果が大きく変化するため、お家で体重を測るときは毎日午前中に測るなど、決まったタイミングで測ると変化がわかりやすいです。
赤ちゃんの体重の増え方には個人差が大きいので、体重があまり増えないからと言って心配しすぎる必要はありません♪
一概には言えませんが、赤ちゃんが機嫌よく、活気があれば基本的には心配はいらないです。
赤ちゃんの体重が増えない原因や、月齢ごとの体重増加量の目安、哺乳量が足りているのか見極めるサインについてもこの記事で詳しく説明しているので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね♪
赤ちゃんの体重が増えない!原因は?
退院してから赤ちゃんの体重が増えていない気がする、そんな不安を抱えているママも多いですよね。
私も退院してから母乳を頑張ってみたものの、明らかに赤ちゃんの体重が増えていないな…と思うこともしばしば。
家族からも体重増えてないんじゃない?と言われて、すごく神経質になってしまった経験があります…。
そもそも、赤ちゃんの体重が増えない原因にはどんなものがあるのでしょうか?
①生理的体重減少
産まれたばかりの赤ちゃんは、生後数日間は一時的に体重が減少します。
これを、生理的体重減少と言います。
産まれて2-3日は赤ちゃんが飲む量に比べて、体から出ていく水分が多いために起こります。
通常は約1週間程度で出生体重に戻り、その後赤ちゃんの体重は増加していきます。
生理的体重減少では、出生体重の10%程度が減少するのが一般的なので、その程度の体重減少は心配しなくても大丈夫です♪
体重の10%は300gなので、2700gくらいまでは体重減少が起こります
。
排泄や栄養状況でも体重の減少率や増加のペースは変わってきます。
②母乳・ミルク量が少ない
産まれてすぐの赤ちゃんは、母乳やミルクをうまく飲むことができません。
飲んでいる途中で疲れってしまって寝てしまうため、必要量を飲めずに体重が増えていない可能性があります。
③エネルギー消費が激しい
産まれてすぐの赤ちゃんでも、よく泣いたり、手足を動かしたりと意外とエネルギーを使っています。
寝返りもできるようになると活動量は著しく増加していきます。
そのため、よく飲んでいるはずなのに体重がなかなか増えない…ということもあります。
④病気の可能性
風邪などの病気が原因で、赤ちゃんが母乳・ミルクを思うように飲めない時は体重が増えにくいです。
また、先天性心疾患などがあると飲んでるうちにすぐ疲れてしまい、必要量が飲めずに体重が増えないことがあります。
ミルクを飲んだ後に噴水のように吐いてしまったりする場合も病気の可能性があるため受診が必要です。
赤ちゃんの体重は新生児も同じように増える?新生児は特に注意が必要!?
赤ちゃんの体重増加の目安は以下のようになっています♪
体重増加の目安 | |
生後1カ月まで | 30~50g/日 |
生後1~3カ月 | 25~30g/日 |
生後3~6カ月 | 15~20g/日 |
生後6~9か月 | 9g/日 |
生後9~12カ月 | 8g/日 |
詳しくは、こちらのブログも参照してみてください↓
新生児期の体重増加は他の時期に比べて変化が大きくなっていますね。
だからと言って、毎日30gずつ増えないといけないかというとそうではありません。
新生児期は特に、排泄の有無や授乳のタイミング、いつ体重を測ったかによっても結果が大きく変化します。
もし、お家で体重を測るときは毎日午前中に測るなど、決まったタイミングで測ると変化がわかりやすいです。
体重の測り方については、こちらのブログを参照してください↓
赤ちゃんの体重が増えないと影響はあるの?気をつけたいポイントは?
赤ちゃんの体重の増え方には個人差が大きいので、体重があまり増えないからと言って心配しすぎる必要はありません。
栄養が母乳とミルクどちらなのか、排泄の状況などによっても体重の増加のスピードは変わってきますので、一概には言えませんが、赤ちゃんが機嫌よく、活気があれば基本的には心配はいらないです。
ただし、体重の増えがイマイチで赤ちゃんもなんだか元気がない…という時は何か病気が隠れている可能性もあるので、ママが何かおかしいと思った時は必ず病院を受診しましょう。
赤ちゃんの体重は気にしすぎてもダメ?気をつけたいサインはこれ!
母乳・ミルクが足りていないのかな?という時には、これらのサインを確認してみてください♪
母乳・ミルクの量が足りているサイン
・おしっこの回数が1日6回以上出ている
・うんちが1日1回以上出ている
・赤ちゃんの機嫌がよく、活気がある
母乳・ミルクの量が足りていないサイン
・おしっこが少量で濃い色をしている
・母乳、ミルクを飲んだ後すぐに欲しがる様子がある
・飲んだ後も機嫌が悪い
・ぐったりしていて活気がない
これが全てではありませんが、目安として覚えておいて下さい♪
うんちに関しては、元々便秘がちな子もいるので、入院中から排泄の様子をしっかりみておくとお家に帰ってからもわかりやすいと思います。
赤ちゃんの体重の計算式って?1日に必要な量はどれくらい?
基本的に、赤ちゃんに必要な哺乳量は以下のようになっています♪
生後の日数 | 1回当たりの哺乳量(母乳を飲ませる目安量) |
---|---|
新生児(7日目まで) | 【産まれた日齢×10cc】 ~ 【産まれた日齢+10cc】+10cc |
新生児(8日目~1ヶ月目まで) | 80~120cc |
生後1ヶ月目 | 140~160cc |
生後2ヶ月目 | 160~200cc |
生後3ヶ月目 | 200cc |
生後4ヶ月目以降~ | 200~220cc |
詳しくは、こちらのブログも参照してみてください↓
赤ちゃんに必要な哺乳量は1kgあたり100−200mlと言われています。
生後1ヶ月までの赤ちゃんの場合は、1kgあたり150mlを目安にします♪
【出生時3000gの赤ちゃんの場合】
3.0(kg)×150(ml)=450(ml)
1日あたりに必要な哺乳量 → 450ml
1日8回授乳の場合に1回に必要な哺乳量 → 約56ml
→ 1回の授乳にあたり約50-60mlを目安に授乳する
以上のように計算していきます。
小さく産まれた赤ちゃんなど、産院で哺乳量を増やすように言われている赤ちゃんはこの通りではありませんが、ほとんどの赤ちゃんはこの計算式に当てはめてもらえれば良いと思います♪
ここで大切なのは、1回の哺乳量ではなく1日の哺乳量です。
毎回この通り飲まなくてはいけないわけではありません。
1日を通してこの哺乳量を確保できれば大丈夫なので、昼間は寝がちで飲んでくれなくても、その分夜の量を多くするなど、臨機応変に調整してもらって良いです♪
赤ちゃんからのサインを見逃さないで!
今回の記事では、【赤ちゃんの体重が増えないと新生児に影響があるのか?赤ちゃんに必要な哺乳量がわかる計算式について】をご説明してきました。
ここに記載していることはあくまで目安なので、心配な時は自分だけで判断せず、必ず産院やかかりつけの小児科の先生に相談しましょう。
母乳外来では、赤ちゃんの体重チェックだけでなく母乳をどれくらい飲めているかも一緒に見てくれるので、近くでやっているところを探してみても良いですね。
赤ちゃんの体重が増えているかな?足りているかな?と思った時は、赤ちゃんからのサインをしっかりキャッチして判断してみて下さいね♪