この記事では、母乳マッサージはしこりがあるときにやっても大丈夫なのかについてと、しこりをよくする方法と母乳マッサージでしこりを消す方法について、そして母乳マッサージ後にしこりが残った時の対処法についてまとめていきます。
もしあなたが、乳房にしこりができたときの対処方法について、そしてマッサージをすることによる影響ついて興味がある場合は、ぜひ読んでみてくださいね^^
授乳中のトラブルのひとつに「しこり」があります。
このしこりは授乳中に多くの人が経験しますが、痛みも伴うと「どうすればいいのか」「大丈夫なのか」と心配になると思います。
しこりは対処法を間違えるとさらに悪化することもありますので、正しい対処法をお伝えしていきます。
ぜひ読んで、参考にしてみてくださいね!
母乳マッサージ しこりがあるときは?やっても大丈夫?

しこりがあるときには母乳マッサージをしても大丈夫かについてご紹介します。
しこりがあるときには、乳房マッサージが余計に状態を悪化させてしまう原因になることがあるので、基本的には自分で乳房のマッサージは行わないようにしましょう。
しこりは、赤ちゃんが効果的に母乳を飲めないことで母乳が溜まってしまい、乳管が一部つまることによって起こります。
乳房マッサージで乳房の血流がよくなると、母乳が作られてさらにしこりが悪化してしまうこともあります。
またゴリゴリとマッサージをすることで、乳房内が傷つき炎症をさらにひどくしてしまうこともあります。
ですから注意が必要なのです。
しこりがあるときは、患部を温めたり、揉みほぐしたりするようなマッサージは禁物です。
ただし、乳房に触らない乳頭のマッサージは続けて大丈夫よ!
母乳マッサージでしこりが取れないときは?良くする対処法はある?

母乳マッサージではなく、他の対処法がありますので、ご紹介していきます。
- 赤ちゃんに吸ってもらう。赤ちゃんの吸う位置を変える。
- しこりの部分を押さえながら飲んでもらう。
- 授乳間隔をあけすぎない。
- 少しだけ搾乳する。
- しこりの場所を冷やす。(痛みや熱がある場合)
- 自己で対処しても取れない時には助産師のマッサージを受ける。
一番いい方法は赤ちゃんに吸ってもらうことです。
詰まったときには、赤ちゃんに吸ってもらうことが治すための一番の近道です。
乳腺炎になってしまったときも、赤ちゃんに母乳を与えることは特に問題ありません。
むしろ普段よりも回数を増やし、たくさん吸ってもらいましょう!
また赤ちゃんに吸ってもらうときには、赤ちゃんが吸う位置も重要になってきます。
しこりができているところに、赤ちゃんの吸う力の強い部分が当たるように調整します。
特に赤ちゃんの下あごの部分が一番力が強いですから、下あごにしこり部分がくるように姿勢を変えてみましょう。
詳細は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
また赤ちゃんが吸っている時に、しこりができているところを押さえると、赤ちゃんが吸う力に合わせて、たまっていた母乳がより流れやすくなります。
ほぐすようにマッサージしたり、指を動かす必要はありません。
手のひら全体で、もしくは指全体で軽く支えるイメージで押してみましょう。
しこりができないようにする予防策として、授乳するときには色々抱き方をして、色々な方向から赤ちゃんに母乳を吸ってもらうようにしましょう。
色々な方向からまんべんなく吸ってもらうことで、母乳が残るの防ぎます。
また授乳後には母乳がたまっていないか、しこりが残っていないかなど、乳房全体のチェックをする習慣もつけるといいでしょう。
また授乳間隔をあけすぎると、しこりになってしまうことがあるので、一気に授乳間隔をあけすぎないようにしましょう。
もし授乳後もしこりが取れない場合には、そのままにしておくとひどくなっていくので注意が必要です。
そんなときは、しこりのある部分を軽く搾乳してください。
ただし搾乳しすぎると母乳がまた作られてしまうので、少しだけにしておくことがポイントです。
ついついよく出る乳管から母乳を出してしまいがちですが、しこりができている部分はその乳管ではありません。
よく出る乳管はもともとがよく出るので、そのままでいいのです。
つまり量を搾るのではなく、しこりの部分だけ押さえて出すことがポイントですよ!
むやみに搾ることは逆効果よ!
またもししこりに痛みがあったり、熱をもっている場合は、しこりの部分を冷やすと良いでしょう。
ただし冷やすことが不快な場合はやめてくださいね。
そしてもし痛みが1日以上ひかない場合や、しこり部に赤みがある場合は、早めに産院や病院にいって助産師に診てもらいましょう。
発熱やインフルエンザ様の症状がある場合は乳腺炎の可能性が高いですし、痛みや赤みが続いている場合も注意が必要です。
自己判断せずに、早めに受診するようにしましょう。
母乳マッサージの方法でしこりを消すには?やり方が知りたい!
母乳マッサージの方法でしこりを消す方法についてです。
繰り返しになりますが、自分ではマッサージは行いません。
ママは乳頭のマッサージは行い、赤ちゃんにたくさん飲ませること、飲ませるときに押さえること、赤ちゃんの姿勢を変えてみることを実践します。
そして乳房のマッサージは助産師に行ってもらいましょう。
無理せず専門家を頼りましょう!
母乳マッサージ後にしこりが!残ったときはどうする?

母乳マッサージの後にしこりがあった場合についてご紹介します。
母乳マッサージの後にしこりがあったときには、
先ほどご紹介したしこりの対処方法を試してみてください。
また繰り返すしこりは、食生活などの生活習慣が原因となっている場合もあります。
和食中心のバランスの良い食事を摂れているかをもう一度見直してみましょう。
また実は、日々の授乳の仕方に問題が隠れている場合もあります。
- 赤ちゃんがしっかり深くくわえて飲めているか
- 赤ちゃんの姿勢が曲がっていないか
- 赤ちゃんとお母さんの距離が離れていないか
などを見直して、赤ちゃんが効果的に授乳できるようにしましょう。
その上で溜まりやすい部分(乳房の外側や下側)を押さえて授乳したり、赤ちゃんの姿勢を時々変えながら授乳してみるといいでしょう。
そして注意が必要なのは、しこりの原因は母乳が溜まっている場合だけではなく、何か病気が隠れている可能性もあるということです。
うつ乳以外のしこりの原因としては、線維線種、脂肪腫、血管腫、線維腫などの良性腫瘍や乳腺にしこりができる慢性疾患、非常にまれですが、授乳中でも乳がんにかかるケースがあります。乳腺炎のような痛みや炎症を起こしている様子もなく、搾乳してもしこりが消えない時には、産院や乳腺外来を受診しましょう。
しこりが取れない場合や、自分では対処できない場合は、一度産院や助産院に相談してみてくださいね。
今回のまとめ
今回は母乳マッサージはしこりがあるときにやっても大丈夫なのか、しこりをよくする方法、母乳マッサージでしこりを消す方法、そして母乳マッサージ後にしこりが残った時の対処法についてまとめました。
基本的には、しこりができたときに乳房のマッサージは行わないほうが無難です。
マッサージをすることで、しこりがさらにひどくなってしまう場合もあるのです。
できるだけ赤ちゃんに吸ってもらって、溜まっている母乳を出しましょう。
またしこりできないようにする予防法についても触れていますから、ぜひ実践していただきたいと思います。
そしてしこりが取れなかったり、自分では対処が難しい場合には、助産師がマッサージや乳房ケアを行いますので、無理せず助産院や産院にかかるようにしてくださいね。
ぜひ参考にして、母乳育児を楽しみましょう!