今回の記事では、授乳クッションのベッドの作り方とそのベッドでしっかりと乳児が寝てくれるのかどうか、さらに、赤ちゃんが横向きで寝ることは大丈夫なのかどうかについても、詳しくご説明していきます。
あなたは、「授乳クッションでベッドをつくると、よく寝てくれる!」という話を耳にしたことがありませんか?
授乳クッションは、ベッドとして赤ちゃんを寝かせることもできるんです^^
本当に赤ちゃんが授乳クッションのベッドでよく寝てくれるのかは、やってみないとわかりませんから、少し心配ですよね^^;
さらに凹凸のある授乳クッションに、乳児を横向きにして寝かせても大丈夫なのかも気になるところです。
赤ちゃんの睡眠に悩んでいたり、授乳クッションで寝かせようとしていれば、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
授乳クッションのベッドの作り方は?図解付きで詳しくご説明していきます!
授乳クッションでベッドが作れるということがわかりましたが、そもそも授乳クッションでベッドを作るにはどうすればよいのでしょうか?
それでは、授乳クッションのベッドを作る時に準備するものをご説明していきます。
- 授乳クッション
- 薄手のクッション、または座布団やバスタオル
- タオル1枚
以上の3つで速攻作れますよ^^
では次に、赤ちゃんベッドを作る手順を見ていきましょう。
授乳クッションを使った赤ちゃんベッドの作り方
それでは、授乳クッションを使った寝かしつけの方法をイラストつきでご説明していきます。
これから授乳クッションを使った赤ちゃんベッドを作る手順を書いていきますので、↑の図と併せて読んでくださいね☆
授乳クッションで赤ちゃんベッドを作る手順
1、授乳クッションのCの切れ目の部分に出す座布団(またはバスタオルやおくるみ)を置きます。
真ん中に空洞ができるようにしましょう!
そうすることで赤ちゃんの背中が浮くので、抱っこされているのと同じような感覚になります。
2、バスタオルを上からかぶせます。
3、バスタオルの端の余っているところを中に入れ込み、ピンッ!と張るようにします。
バスタオルが緩いと崩れやすくなります!
赤ちゃんが窒息してしまうことを防ぐためにも、余ったタオルが赤ちゃんの上にかかったりしないように、しっかりと入れ込んでおきましょう。
4、赤ちゃんを寝かせます。
真ん中のへこんだところに背中が来るように寝かせます。
赤ちゃんの首に負担がかかりますので、首の角度がつきすぎないように注意しましょう!
- 上にかけたバスタオルをぴんと張って端を中に入れて崩れにくくします。
- 真ん中にへこみをつくることによって抱っこされているような感覚をつくり、背中スイッチを防ぎます。
- 角度は赤ちゃんが安心するCカーブになるようにしましょう。
以上が、授乳クッションでの寝かしつけ方法です。
ポイントを押さえて、赤ちゃんにとって快適で安心できる寝床をつくってあげましょう!
併せて、赤ちゃんのベッドを作る時のポイントをまとめましたので、こちらも覚えておきましょう。
- 固めのクッションを選ぶ
- 上からかけたタオルの余った部分は、下に入れ込みピンと張る
- 首がつまらないような姿勢をキープする
クッションが柔らかかったりタオルをピンと張れていなかったりすると、寝ている赤ちゃんが沈んだり姿勢が崩れたりして、窒息する危険性があります。
ですから上記のポイントに注意して、しっかりとお母さんの目の届く範囲で授乳クッションのベッドを使用してくださいね。
☆授乳クッションの使い方☆
そして、授乳クッションで作るベッドはあくまでも簡易なものですから、もし崩れて赤ちゃんが泣いても慌てずに対応しましょう。
授乳クッションではよく寝るって本当?
「授乳クッションのベッドを使うと赤ちゃんがよく寝てくれる」
という事を聞いたことはありませんか?
もしそうならママにとっては天の助け!というくらい嬉しいですよね^^
そこで今回、色々なママの声を調べたところ、やはり「授乳クッションのベッドを使うと赤ちゃんがよく寝てくれる!」と感じている場合が多かったです。
では、どうしてよく寝てくれるのでしょうか?
その理由は、Cカーブの姿勢で寝かせることが出来るからです。
授乳クッションのベッドでCカーブの姿勢を作ると、赤ちゃんはお母さんの腕で抱っこされているような感覚になります。
また、「背中スイッチ」が発動しにくいことも理由のひとつとして挙げられます^^
背中スイッチと授乳クッションの関係についてはこちらを確認してください☆
赤ちゃんの寝かしつけに悩んでいるママは、授乳クッションのベッドを試してみると解決するかもしれませんよ^^
授乳クッションに横向きで寝るのは大丈夫?
授乳クッションのベッドでよく寝てくれる!ということは分かったけれど、実際に乳児を寝かせていると横向きになることがあります。
そんな,授乳クッションの上で赤ちゃんを横向きに寝かせることが乳児にとって大丈夫なのか…についても少し心配になりませんか?
乳児の横向き寝はあまり良くない…とよく聞くからかもしれません。
ただ、赤ちゃんは横向きで寝ても大丈夫ですし、逆に横向きで寝ることのメリットも多いんですよ!
これはどんな姿勢でもいえる事ですが、乳児が寝ている時に、もし途中で呼吸が苦しそうになっていたら向きをかえて楽な姿勢にしてあげましょう!
ではどのようなメリットがあるか?確認しておきましょう☆
乳児が横向きで寝る事のメリット
乳児が横向きで寝ることのメリットは、
- 赤ちゃんが安心する
- 吐き戻しを防止する
という2つがあげられます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
赤ちゃんが安心する
背骨と足を軽く曲げて横向きに寝る格好は、ママのお腹の中にいたときの体勢と似ているので、赤ちゃんが安心しやすくなります。
あなたも慣れない授乳や育児疲れで、ついつい赤ちゃんを抱っこしたままウトウトと寝てしまった…
というような事があるのではないでしょうか?
その時に限ってなぜか、乳児は起きずにスヤスヤ寝ていて…
その理由として、その時のあなたの抱っこの仕方が、赤ちゃんをやや横向きの状態で抱き、その背中がCのような形になっていたからだと考えられます。
私の子供の場合も、新生児の「背中スイッチ」が発動しないように抱っこしたまま座っている事が多く、そうすると、そのまま寝てくれることが多々ありました。
それは、横向きの状態でCカーブを維持できていたため、背中スイッチが発動しなかったからです!
赤ちゃんの背中スイッチが発動することが多い場合は、横向き寝も一度試してみてくださいね。
吐き戻しを防止する
横向きで寝ると消化をしやすくなるので、吐き戻しを防ぐことができます。
ですので、母乳やミルクを飲んだ後は横向きで寝かせてあげましょう。
赤ちゃんの体も、消化を促すことが出来ますからとても心地良いですよ♪
私の場合も、げっぷが出ないときに嘔吐物が詰まるのを防ぐため横向きで寝かせた方がいいと助産師さんから指導されました。
さらに、横向きでも特に右向きにするように指導がありました。
胃が腸へとつながる出口が右側にあるため、右向きで寝かせる事でスムーズに消化することができます。
特に新生児期の赤ちゃんは母乳やミルクを吐きやすいので、げっぷをさせた後は頭を少し横向きにさせて寝かせてあげるようにしましょう。
以上2つがが乳児の横向き寝のメリットですが、どんなこともメリットだけではありません。
特に、新生児や乳児のことなので完全に安全な方法というのはなく、この横向き寝についても注意して頂きたい点がいくつかあります。
授乳クッションに横向きに寝かせる時の注意点は、
- 首元があまりきつくなりすぎないようにする
- 授乳クッションの上で、うつ伏せにならないようにする
- クッションやタオルが顔にかからないようにする
- 寝返りがうって落ちてしまわないようにする
以上の4点です。
特に授乳クッションの上でうつぶせになったり、タオルが顔にかかったままになったりすると、窒息してしまう危険があるので十分な注意が必要です!
床などでうつぶせになることは悪いことではありません!
ただ、乳児の顔が下向きになっていると息ができなくて「窒息」する危険があるので顔の向きには十分気を付けましょう!
乳児突然死症候群(SIDS)のリスクにもなると言われてきましたが、「うつぶせ寝がすきでよく寝る赤ちゃんを必ずしも仰向けにする必要はない」との見解もあります。
欧米で1985年ごろからSIDSがうつぶせ寝の状態で発見されることが多いと報告されるようになり、うつぶせ寝がSIDSのリスクファクターの一つであることがわかりました。できるだけあおむけ寝で育てるキャンペーンが張られ、それによりSIDSの発生が減ってきたことは事実です。しかし、なぜうつぶせ寝の赤ちゃんにSIDSが多いのかはまだわかっていません。また、できるだけ母乳で育てること、妊婦や赤ちゃんの近くでタバコを吸わないことがSIDSの発症リスクを減らすことも広く知られています。
一方、小さく生まれた赤ちゃんや呼吸器に問題のある赤ちゃんは、うつぶせ寝にすると呼吸や心拍の状態が落ち着きます。また、ご相談の赤ちゃんのように、うつぶせ寝の方が安定してよく寝るということも少なくありません。特に寝返りしてうつぶせ寝になる赤ちゃんは、あおむけに戻すとぐずったり眠れなかったりすることも少なくありません。あおむけでよく寝る赤ちゃんをわざわざうつぶせ寝にすることはやめましょうというのがキャンペーンの趣旨であり、うつぶせ寝の方が落ち着く赤ちゃんをあおむけに寝かせる必要は必ずしもないのです。また、SIDSの最も多い月齢は2~5か月ですので、ご相談の8か月の赤ちゃんではリスクはかなり低いと考えてよいでしょう。
引用:乳児突然死症候群のリスクについて:公益財団法人母子衛生研究会の横田俊一郎先生
さらに、注意が必要なのは赤ちゃんが成長して寝返りができるようになった頃です。
成長すると、横向きから寝がえりをうったときに授乳クッションから落ちてしまう危険性がより高くなるからです^^;
寝返りができない時でも動いて落ちてしまう可能性もあるので、大人の目があるところで寝かせるようにしましょう。
また、クッションやタオルなどが赤ちゃんの顔にかかることも窒息する要因となるので、しっかりとパパママや周りの大人が見ているようにしましょう!
大人がしっかりと様子を確認できる環境の中なら、授乳クッションのベッドでの横向き寝をさせてあげても大丈夫なのでメリットもある授乳クッションでの横向き寝を一度試してみてくださいね。
今回のまとめ
今回は、授乳クッションのベッドの作り方とそのベッドでしっかりと乳児が寝てくれるのかどうか、さらに、赤ちゃんが横向きで寝ることは大丈夫なのかどうかについても、詳しくご説明してきました。
授乳クッションのベッドには危険な部分もあります。
注意点には十分気を付けて、赤ちゃんが安心する姿勢で寝かせてあげましょう。
授乳クッションでは寝なかったという声ももちろんあり、万能ではありませんが、寝かしつけに苦労しているお母さんはぜひ参考にして実践してみてくださいね^^